オウンドメディア
2019.01.25 (金)
ゼロから立ち上げるオウンドメディアの作成手順を教えます!
近年企業で主流となっているのがオウンドメディアです。
オウンドメディアは成功をさせれば大きなメリットを得ることができます。
一方でせっかく費用と時間をかけてオウンドメディアを立ち上げたのに、効果を得ることができずにクローズしていく企業も少なくはありません。
実は効果が出るオウンドメディアを立ち上げるためにはセオリーが存在します。
今回の記事では、効果の出るオウンドメディアの立ち上げの手順をご紹介いたしますので、オウンドメディアを新たに立ち上げるという方は是非参考にして取り組んでみて下さい。
▼目次
目的と課題を明確にする
オウンドメディアを運用するに置いて一番大切となるのが「目的」を明確にするということです。
この目的はオウンドメディアを長期的に運用していくということで常に頭に入れておかなければなりません。
企業によってオウンドメディアを運用する目的は異なりますが、主な目的は下記のいずれか、または複数に当てはまります。
・商品や企業の認知度の向上
・新規顧客やリードの獲得
・商品のオンラインからの購入者増加
・既存顧客のエンゲージメント向上
・人材の採用や社内向けのブランディング
・企業の世界観を広める
・オウンドメディア自身でのマネタイズ
このように目的がどの様なことなのかを初めに明確に決めておきましょう。目的が複数ある場合は、優先順位を決めておくことも大事です。
また目的と同時に「課題」も明確にしておきましょう。
課題は企業の内部に潜在しています。課題だけに焦点を当てて考え始めるとオウンドメディアでは解決できないような問題に当たってしまうので収拾がつかなくなってしまう場合があります。
そのため、課題をまとめる際には「事実」「課題」「結論」の3つのポイントをまとめましょう。
「事実」にはオウンドメディアを作る背景にあるじ事実をまとめ、「課題」にはオウンドメディアで解決したい課題をまとめていきます。そして、結論には、課題の問題を解決するためのオウンドメディアが入ります。
メディアコンセプトを定める
目的をしっかりと定めたらメディアコンセプトを決めましょう。
メディアコンセプトとは、「企業課題」と「ユーザー」の架け橋となる言葉です。オウンドメディアを運用していくうえで、何か悩みが生じたときに立ち返る軸となります。
メディアコンセプトの考え方は、まず企業課題と想定されるユーザー像を描き出します。そしてその二つが重なる要素にコンセプトがあるとイメージしましょう。
例えば企業課題に「10代の女性からの支持が低い」ということがあれば、ユーザーには「おこずかいでも買えるようなコスパの良い物を利用したい」というユーザーの思いが当てはまります。
このように、メディアコンセプトは繋ぐ言葉はなにかを考えて作っていきます。
さらにメディアコンセプトを考える際に重要なことが競合会社と被らない切り口なのかも考えておかなければなりません。同業種の場合、同じような課題を抱えている場合が多いです。そのため、競合メディアをリサーチし、どのように差をつけるかもしっかりと考えておきましょう。
オウンドメディアのタイプを選ぶ
次はオウンドメディアのタイプを決めていきましょう。
オウンドメディアと言ってもタイプは様々です。
まずはどのようなタイプがあるのかをご紹介しますので、企業の目的やコンセプトに合ったものを選びましょう。
専門メディア型オウンドメディア
自社の商品やサービス、事業に関して対象者に役立つ情報を発信する形のメディアです。
特徴としては、直接的に自社の商品をアピールするのではなく、自社が自身を持っている専門的な知識や有益な情報を公開することによって、その情報を探している人に見つけてもらうということを目的とします。
例えば会計サービスを提供している事業であれば、ユーザーに役立つような税務の知識などの情報を提供するオウンドメディアとなります。
自社PR型オウンドメディア
自社商品やサービス内容をアピールするタイプのメディアです。
オウンドメディア運営においてよく悩みとされることが、自社の商品やサービスをどの程度盛り込めばよいのかというものです。
アピールしすぎると販促物となってしましますし、逆に記事広告のようになってしまうなら第三者メディアに出した方が効果的となります。
内容を工夫すれば自社の商品やサービスを通した情報発信を行うようなメディア作りも可能です。
提案型オウンドメディア
一般的ではないような特殊な分野の情報を発信するにはこちらが向いています。
新たな商品やサービスなどを、認知や理解を広げていきたい提案性の高い分野では「どんなものであるか」を詳しく伝えていかなければなりません。
以前までは第三者メディアに取り上げてもらうことが主流な方法とされていました。しかし、現代ではオウンドメディアによって自ら情報を発信することも可能です。
オウンドメディアにおいて大きな可能性がある分野だということができます。
サポート型オウンドメディア
こちらは顧客に対してサポート情報を提供するメディアです。
大手メーカーなどでは以前からインターネット上で購入者に対してサポートサービスを行っていますが、オウンドメディアでそれに取り組むという方法もあります。
製品購入者向けのサイトですが、ログイン制にせず、情報をオープンにすることなどによって新規顧客へのアピールにも役立ちます。さらに、イベントの情報や自社のニュースなどを掲載することによってメディアの広がりももたらします。
オピニオン(コラム)型オウンドメディア
実はオウンドメディアの元祖となるのがこちらです。
社長や社員などのブログによって自らの意見や意思を発信するタイプです。
最近では少なくなっていますが、業種や業界によっては効果的となります。
特に医療関係や士業などに多く見られます。これは信頼感をもたらすために活用されています。
信頼が重要となる業種や業界の場合はこの方法は有効的だと言えるでしょう。
コミュニティ型オウンドメディア
ユーザー同士が情報を出し合い、意見交換をする場を提供するメディアです。
この方法は「CGM」という言葉によって以前からよく知られていました。
「どうやってコンテンツを増やしていくか」という悩みを、ユーザー参加型にすることによって解決することができます。
EC(短期)型オウンドメディア
すぐに申し込みや購入をしやすいように導くメディアです。
単に商品を並べるのではなく、メディア化することによってユーザーに購入意欲を湧きたたせます。
詳しい情報でユーザーを説得し、購入に動機付けるというの特徴となります。
EC(育成)型
こちらは適切な情報を提供し、ユーザーを育成しながら購入に結び付けるというメディアです。
前述したEC(短期)型は、ひとつひとつの商品の説明を充実させるものでしたが、こちらはサイト全体の流れから興味を持ってもらう必要があります。
よって、シナリオ性が必要となってきます。
デザイン決め
ここまででどのようなオウンドメディアを作りたいのかがある程度決まったと思います。
次はついにオウンドメディアのデザイン決めです。
オウンドメディアのデザインとなると、まずはプロに頼むのか、自作するのかが問題となります。
デザインをプロに頼むとなると、費用は決して安い物ではありません。また、プロに頼んだからと言って必ず成果が出るというわけでもありません。
そのため、まずは自作することをオススメします。
自作と言っても、テンプレートを使えば難しくはありません。
集客力が高いとされているWordPressを使用する場合はデザインのテンプレートも豊富なため、その中から目的たコンセプトに合ったテンプレートを選ぶことができます。
そこで無料で使えるおすすめのWordPressのテンプレートをいくつかご紹介します。
Luxeritas(ルクセリタス)
Luxeritasはページ表示速度がとにかく速いです。
サイトの表示速度が速いことでユーザーが快適にサイトを見ることができるので、検索順位が上位に上がりやすいというメリットがあります。
ページには細かいカスタマイズを設定することもできますので、まるで無料とは思えないテンプレートです。
Cocoon(コクーン)
シンプルなデザインのテンプレートが多いので、ジャンルを問わず幅広い業種に使うことができます。
機能性もよく、ページ表示速度も速いです。
サクッとスタイリッシュなサイトを作ることができますので、時短にもなります。
Simplicity2(シンプリシティ2)
多機能さはCocoonの方が上ですが、使いやすさはこちらが抜群です。
デザインクオリティが高く、高級感のあるサイトを作ることができます。
Cocoonよりさらにシンプルなデザインとなります。
記事の書き方・プランニング
デザインを決めオウンドメディアを立ち上げたら、いよいよ記事を書いていきます。
最近のSEOにおいて重要視されていることは記事のクオリティです。以前まではキーワードが重要視されていましたが、現在Googleの検索上位は「ユーザーにとっていかに有益な情報であるか」が重要視されています。
よって、オウンドメディアで記事を書く際にもクオリティの高い記事を書く必要があります。
ユーザーにとって有益な記事を書くためには「ユーザーの目線」にたって記事を書くことが大事です。ユーザーが抱えているであろう悩みを解決したり、役に立つ記事が求められます。これを意識するだけで記事のクオリティは大幅に代わってきますので、是非実践してみて下さい。
SEOを意識したキーワードの選定
前述したように、キーワードよりユーザーに有益となるクオリティの高い記事が求められるとご説明しましたが、キーワードを全く意識しなくてもいいということではありません。
ほとんど検索されていないようなキーワードで記事を書いても検索流通を見込むことができません。逆に競争が多い様なキーワードであると上位表示が難しくなってしまいます。
検索回数が多いキーワードを狙うのか、ピンポイントを狙ったキーワードを狙うのか、コンバージョン率が高いロングテールキーワードを狙うのかは、記事を書く前にあらかじめ考えておきましょう。
また、ロングテールキーワードを使用する際には、検索の際に表示されるサジェスト機能を使ったり、Google Adwordsのキーワードプランナーを利用しましょう。
特にオウンドメディアでは3つくらいのキーワードを繋げたロングテールキーワードを狙うことが多いため、ロングテールキーワードの戦略はあらかじめ知っておいた方が良いです。
ロングテールキーワードで大切ポイントは下記の3つです。
・タイトルの工夫
・ページ内に複数のキーワードを散りばめる
・一つのページで多くのキーワードを狙わない
ロングキーワードを活用する場合にはこの3つのポイントを押さえておきましょう。
オウンドメディアを運用するうえで大切なこと
ここまでオウンドメディアの立ち上げ手順をご説明してきましたが、オウンドメディアを運用するに置いて一番大切なことは、最初に定めた「目的」と「課題」を忘れずに運用していくことです。
オウンドメディアはすぐに長期的に続けていかなければ効果がでないメディアです。そのため、運用を続けていくうちに「目的」や「課題」を見失ってしまうということが多く見られます。
「目的」や「課題」をぶれずにしっかりと定めていくことで、ユーザーのニーズを満たす情報を発信していけるはずです。
オウンドメディアに関して何かお悩みや不安をお持ちの場合は、お気軽に当社までご相談ください。
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