オウンドメディア
2019.01.18 (金)
オウンドメディアで有効なマネタイズを成功させるためには!?
近年、インターネットの普及により動画サイトやSNSなど無料のサービスが続々と登場し続けています。しかしこれらのサイトが無料のまま運営を続けていくには明確な収益が必要となってきます。
顧客を満足させながらサービスを提供している企業側がしっかり利益を得るためにはマネタイズの成功が必要となります。
有効的なオウンドメディアを目指すためにも正しいマネタイズ知識を取り入れておくことが大切です。
ここでは、マネタイズの種類から事例までを解説していきます。
▼目次
メディアのマネタイズ方法4つ!収益化を成功させる秘訣は?
オウンドメディアを運用する時の最終目的とは、見込み客の獲得から商品購入やサービス利用に繋げていくことです。
ネット上の無料サービスなどから収益を上げていくには「マネタイズ」を試していかなければいけません。
収益事業化ともいわれ、金属から貨幣を鋳造する意味で使用されていた言葉です。
近年ではIT用語として使用され、サービスの向上やファン層の取り込みなど企業側の様々なマネタイズ方法を実施し、マネタイズを正しく行えてるかどうかが今後のオウンドメディ運営に大きく関与しています。
マネタイズには大きく4つの種類があり、自社に向いている提供方法を確認してみましょう。
広告モデル
最もメジャーなマネタイズ方法とされており、一般的なメディアと同じように他社の広告を掲載することで売り上げに繋げていきます。広告の形態はバナーやテキスト、動画、記事など種類もあるためメディア内に合ったデザインで埋め込むこともできます。
- インプレッション型:広告表示に合わせて料金が発生する
- クリック課金型:クリック毎に料金が発生する
- 保証型:それぞれ表示回数やクリック回数を保証する
契約形態にも種類があり、ある程度のPV数があるならば成功しやすいマネタイズ方法です。
また最近ではアフィリエイトも高い効果を得ています。自社メディアで企業商品を紹介することでユーザーに商品購入や問い合わせまで繋ぐことで報酬を得ることができる形態です。
クリック課金型として広告枠と広告主をつなぐアドネットワークサービスや、読者を対象に記事を掲載することで商品の認知を広げることができる記事広告などもあります。
記事のクオリティさえ保つことができれば確実な収益を得やすいマネタイズ方法です。
課金モデル
動画サイトやSNS、ゲームアプリなどで多く見られるモデルです。サービスの利用状況を向上させるためにユーザーが課金することで収益が発生します。
「プレミア会員」や「有料会員」などのサービスがよく見られ、情報の価値が高いメディアなどがよく利用します。
入口は無料会員から始めることでメディアの特徴や利用加減を感じてもらい、ヘビーユーザーが更なる情報やサービスを求めた場合自ら課金してもらうことで成り立ちます。
ECモデル
電子商取引モデルを表します。インターネット上で商品の売買取引をして収益を得るモデルのことで、有名な総合ECサイトとして楽天やAmazonが挙げられます。
上手くサイトを運営することができると収益は大きなものとなりますが、失敗してしまうと商品在庫を抱えてしまう恐れがあります。
また競合他社との差別化も必要となり、在庫管理や配送、受注管理など運営コストもかかってくるため他のマネタイズ方法よりも検討が必要となります。
仲介モデル
インターネット取引が流行してきた昨今ながらの方法です。「メルカリ」などフリマアプリが代表的な例です。
売買取引のマッチングサービスを提供し、手数料などから収益を上げるモデルです。「売り手」と「買い手」が揃った上で取引が成立していけば収益は安定するタイプですが、大衆の目に触れるPRが必要になります。
広告費が他の方法よりも必要となり、「売り手」が離れてしまうと「買い手」も離れていくため十分なマッチング力が必須です。
オウンドメディアによるマネタイズ事例
この4種類のマネタイズ方法を活用したことによってPV数や収益を向上させた事例をいくつかご紹介していきます。
①LISKUL
ソウルドアウト株式会社のオウンドメディアとして新規顧客や問い合わせを獲得するためにマスタイズを施策。
Webマーケティングノウハウを300記事以上発信し、SEO上位表示を実現させたことによって問い合わせ数が月間200件以上に向上。
問い合わせ数が増えたことで重要な案件にも繋がり、中小・ベンチャー企業のWebマーケティングノウハウメディアとして地位を確立しています。
②オシャレの教科書
株式会社ドラフトが運営するECサイトです。
メンズファッションアイテムの販売を手掛けるオウンドメディアで、週替わりのコンテンツを社員らが執筆しています。
誰でも分かりやすいように興味を持ってもらえる内容を公開しています。
動画サイトやSNSコンテンツを利用してファッションの解説やアドバイスを行い、ユーザーの満足度や購買意欲を高める施策を実施。
月間400万PVを超え、検索ボリュームの大きいキーワードでSEO1位表示を実現させました。
③UDACITY
オンライン教育の海外サイトです。企業や大学教授らが協力して作成した授業がネットで受けられるプラットフォームです。
無料でテック系の授業が受けられ、更にコースの修了証明書を発行するマネタイズ方法を施策。
企業やブランドの知名度によって無料ユーザーを獲得し、次々とユーザー数を増やし続けています。
④Spotify
海外発祥の音楽ストリーミング配信サービスです。スマホ利用者をメインに施策を行い、機能制限をすることで有料サービスへ移行するユーザーを増やし続けています。
2014年時点で1,200万以上のユーザーが有料会員になっています。
機能制限と有料会員の規定を上手く活かしてマネタイズ方法を成功させています。
⑤mercan
フリマサイトのメルカリを運営するために立ち上げられたオウンドメディアです。
人材登用や採用ブランディングを目的とし、社員の増加に伴い拡大する会社規模の現状を発信しています。記事だけでなくPodcasなどを行うことで会社イメージが伝わりやすくなりました。
認知を高めるわけでもPV数を目的としているわけでもないため、適切な更新頻度を保ち続けることで社内報としての役割を担っています。
売上ゼロのオウンドメディアでも、実はマネタイズできている?
マネタイズを成功させるためには影響力を把握することが大切です。
PVやUU数も重要で、ユーザーの属性やファンの有無なども収益には大きく影響してきます。
そこでマネタイズを行っていきますが、オウンドメディアには社内リソースが少ないために運用に手間がかかってしまう問題があります。
基本的には他の企業やユーザーから収入を得ていますが、メディアの価値を上げることでオウンドメディアとして上位に表示されるようになった例もあります。
最終的なゴール地点が実際の収入ではなく、実質マネタイズ効果を生み出していれば企業として成り立つ場合もあります。
一定のユーザーに必要な情報を発信し続けることでSEOコンテンツの上位ワードとして表示されれば、良い循環が生まれていきます。
そうすることでアクセス数が増えていくため、導線を配置することでマネタイズを成功させていくパターンもあります。
少ないリソースでは、オウンドメディアのマネタイズは実現しない!
マネタイズにはリソースの節約も必要となってきます。
まずはオウンドメディアの運用効率化を図るためにも、競合他社の把握や周囲ニーズ、正しいノウハウなどの情報を収集することでマネタイズに繋がるポイントが見つかりやすくなります。
ユーザーに認知されるオウンドメディアになるためには時間がかかってしまいますが、運営することが負担になってくる可能性もあります。
そのため負担にならないためにも、まずはPV数を増やしていくことを目的に運営を続けていくことが大切です。知名度を増やした後に有効なマネタイズ方法を試していくことで、オウンドメディアが確立していきます。
成果の出るオウンドメディアにするためにもアクセス分析や情報把握を常に行い、体制を整えていくことが大切です。
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