リスティング広告
2021.03.20 (土)
ヤフー拡大テキスト広告、変更点や入稿規定、注意点、効果まとめ
2020年8月19日にYahoo! 検索広告の拡大テキスト広告がアップデートされました。
これにより、広告文に記載できる内容や種類の幅が広がり、これまで以上にユーザーが獲得しやすくなるでしょう。
これまでにも拡大テキスト広告の利用は可能でしたが、アップデートによって検索結果に表示される広告文や入稿規定に変更が生じているため注意が必要です。
そこで、この記事ではYahoo! 検索広告の拡大テキスト広告の変更点から実際の効果、利用時に知っておくべき注意点までお話しします。この記事を参考に、さらなるユーザーを獲得できるようYahoo! 検索広告の拡大テキスト広告を実際に使ってみましょう。
▼目次
「拡大テキスト広告」とは?
まずはじめに拡大テキスト広告とは何かを確認しましょう。
◆拡大テキスト広告とは
拡大テキスト広告とは、文字数を拡大した広告を指します。
拡大テキスト広告では「見出し1」「見出し2」という2つのタイトルと1つの説明文を表示することが可能です。
拡大テキスト広告。以前との変更点は?
拡大テキストの理解が深まったところで、以前との変更点と期待できる効果についてみていきましょう。
アップデートによる変更点は内容は以下の3つです。
◆アップデートによる3つの変更点
(1)任意項目の追加
これまで Yahoo! 検索広告の拡大テキスト広告で入稿できていたのは「見出し1」「見出し2」「説明文」のみでしたが、2020年8月19日に行われたアップデートにより、「タイトル3」と「説明文2」を任意項目として入稿することができるようになりました。
(2)入稿可能な文字数の変更
タイトルの文字数に変更はありませんが、説明文の規定文字数は全角40文字、半角80文字からアップデート後は全角45文字、半角90文字以内まで作成可能となります。タイトル・説明文とも、全角・半角カナともに2文字、半角英数記号は1文字とカウントされるため、作成時は気をつけましょう。
(3)項目名の統一
これまで使用していた「タイトル」と「説明文」から「タイトル1」「説明文1」に変更となります。
次にアップデートによって、広告がどう変わり何が期待できるのかを確認しましょう。
◆アップデートによって広告のクリック率の向上が期待できる
アップデートによって伝えられる情報量が増え、ユーザーに訴求できる幅が広がりました。価格など定量的な情報から不安を払拭する情報、目を引くキャッチーなフレーズなど多彩な広告表現が可能です。情報量が増えたことで、検索結果上でこれまで以上に目に留まりやすくなることが期待できることから、クリック率の向上が期待できるでしょう。
表示できる文字数が増えたからといって、広告文を作成するときにただ文字を入れればいいというわけではありません。ターゲットとなるユーザーが検索しやすいキーワードや情報を盛り込んだ、効果の出るタイトルと説明文を作成することを心がけましょう。
入稿規定・アップデート開始日
◆アップデート後の入稿規定
アップデートに伴い、拡大テキスト広告の入稿規定は以下に変更となります。
「タイトル1〜3」全角15文字、半角30文字以内
「説明文1、2」全角45文字、半角90文字以内
※タイトル・説明文ともに全角・半角カナは2文字、半角英数記号は1文字とカウントする。
◆アップデート開始日
2020年8月19日
拡大テキスト広告の実際の効果
アップデートにより、どのような広告効果が期待できるのでしょうか。
ここでは、当社で運用しているアカウントの変更前の広告とアップデート後の広告の数値を比較してお話しします。
◆ケース1:B to B 向けサービスサイト 比較期間1ヶ月
広告形式 | インプレッション数 | クリック数 | コンバージョン数 | クリック率 |
アップデート前 | 29,243 | 378 | 4 | 1.29% |
アップデート後 | 31,405 | 583 | 6 | 1.86% |
増加率 | 107% | 154% | 150% | 144% |
◆ケース2:ECサイト 比較期間1ヶ月
広告形式 | インプレッション数 | クリック数 | コンバージョン数 | クリック率 |
アップデート前 | 134,580 | 4,802 | 135 | 3.57% |
アップデート後 | 150,294 | 6,220 | 169 | 5.47% |
増加率 | 112% | 130% | 125% | 153% |
2つのケースでアップデート前と後の広告効果を比較したところ、ほぼすべてのアカウントにおいてクリック数などの数値が改善されていました。
アップデートによって文字数や表示できる広告の項目が増えたことが大きく影響していると考えられます。
クリック率が改善されると、検索結果の上位に表示されるために必要な要素である品質スコアの改善にもつながります。品質スコアの改善ができれば、クリック単価を低くすることができ、費用対効果を高めることが可能です。
◆拡大テキスト広告の効果を高めるポイント
広告効果を高めるためには以下のポイントを押さえておきましょう。
・自社の強みやユーザーの不安を取り除く言葉を使用する
・具体的な数値や価格を盛り込む
重要なのは「ユーザーがその広告をみてメリットに感じるかどうか」です。
上記を意識することでターゲットとなるユーザーからのクリックを増やし、ターゲットではないユーザーからのクリック、いわゆる無駄クリックを減らすことができます。そうすれば、クリック単価の改善やコンバージョン単価の改善だけでなく、広告費用全体の改善も期待できるでしょう。
拡大テキスト広告の注意点
広告効果が高まると期待される拡大テキスト広告のアップデートですが、注意しておきたいことが2つあります。広告が正しく表示されないおそれもあるため、確認しておきましょう。
・注意点1:任意項目の「タイトル3」と「説明文2」は表示されない場合がある
必須項目の「タイトル1・2」と「説明文1」は広告が配信される時に必ず表示されます。しかし任意項目の「タイトル3」と「説明文2」は表示されないこともあるため、注意が必要です。
任意項目である「タイトル3」と「説明文2」は、画面の幅やユーザーが使用するデバイスや検索状況によって正しく表示されず、「…」と省略される場合があります。
・注意点2:タイトル・説明文の入稿内容が統一されるため、従来入力していた内容が正しく移行されない場合がある
今回のアップデートにより「タイトル」と「説明文」は廃止され、「タイトル」は「タイトル1」、「説明文」は「説明文1」に統一されます。
キャンペーンエディター上で正しい項目に広告が入力されていない場合や下書き状態の場合、タイトル・説明文の入稿内容が統一時にアップロード前のデータが削除または上書きされます。
削除または上書きされると再表示できないため、あらかじめデータをエクスポートしておきましょう。
拡大テキスト広告をはじめるなら、まずはご相談から
Yahoo! 検索広告の拡大テキスト広告がアップデートされたことで、多くの情報をユーザーに届けることができるようになったため、さらなる広告効果が期待できるでしょう。
増えた項目に文章を入れるのではなく、ターゲットとなるユーザーが何を求めているのか、どのようなことが知りたいと感じているのかを考えて、広告を作成することが重要です。
Yahoo! 検索広告の拡大テキスト広告を効果的に活用して、広告効果の向上・改善に役立てていきましょう。
「広告文をどのように作成したらいいかわからない」「効果を改善したいけどどのような広告が効果的なのか知りたい」という悩みを抱えている方は、ぜひ弊社へご相談ください。
経験豊富なスタッフが御社の悩みを解決しながら、広告効果を高めるお手伝いをします。
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