リスティング広告
2021.03.06 (土)
2020年新登場のGoogleファインドキャンペーンの中身を徹底解説!
Google ディスプレイ広告のメニューのひとつ「Googleファインドキャンペーン(ファインド広告、Discover Ads)」。Google DiscoverやYoutubeに広告を配信できるメニューで、2019年にβ版としてリリースされ、Googleの担当者が担当する一部のアカウントのみで利用可能でした。
2020年5月のローンチ以降、使用できるアカウントは徐々に増えてきており、導入を検討している企業も多いのではないでしょうか。
そこで多くの広告運用経験のある私たちが、Googleファインドキャンペーンの基本情報から活用例、メリットまでお話しします。
この記事をよく読んでGoogleファインドキャンペーンについて理解し、広告運用に活かしましょう。
▼目次
Googleファインドキャンペーンのご紹介
まずはじめに、Googleファインドキャンペーンとはどういうものなのかをお話しします。
◆Googleファインドキャンペーンとは
Googleファインドキャンペーンとは、ファインド広告、やDiscover Adsとも呼ばれ、GoogleのDiscover、YouTube Home Feed、Gmail上の広告枠に配信することができるディスプレイ広告のひとつです。2019年からβ版として一部アカウントでは運用が始まってましたが、2020年5月より全アカウントでの運用が可能になりました。
Discover(Google Feed)やYouTubeアプリのホームフィード、Gmailの [プロモーション] タブや [ソーシャル] タブのように配信面は「フィード」と呼ばれます。
そして、各フィード上では画像を含む広告が表示されます。
配信できるフィードは3つのみですが、Googleが独自に保有していることと利用ユーザー数が多いため、広告として充分な力を発揮するでしょう。
続いて、各フィード面について説明します。
■Discover
Discoverとは、iOSのGoogleアプリやAndroid端末のGoogle検索結果の下に表示されるフィードで、月間利用者数は3,500万人を超えます。
Discoverは最新のAndroid端末にはデフォルトで入っており、[ウェブとアプリのアクティビティ] をオンにすれば、GoogleアプリをiOS端末で使用するときでも表示されるようになりました。
フィードではユーザーの検索履歴や行動履歴、アカウント情報などをもとに、ユーザーの興味・関心を示しそうな情報をGoogleが判別しコンテンツ・記事を自動で表示します。
Discover の「トピックをフォローする」という機能を使って興味を持ったコンテンツをフォローすると、最新情報が Discover に表示されます。
Googleファインドキャンペーンを利用すれば、この記事と記事の間にネイティブ広告として広告を配信することが可能です。
■Youtube Home Feed
YouTube Home FeedはYouTubeのトップ画面を指し、月間利用者数3800万人を超えるフィード面です。ユーザーの視聴履歴や検索履歴などから、興味を持ちそうなおすすめの動画をGoogleが判別し、トップページの上部のフィードや動画と動画の間に挿入されるフィード上で広告を配信することができます。
■Gmail
Googleディスプレイ広告のひとつであるGmailキャンペーンと同じく、Gmailの受信メールの一番上にある広告枠に表示されます。月間利用者数3,300万人を超え、スマートフォン・PCどちらにも表示可能です。
Googleファインドキャンペーンについて
Googleファインドキャンペーンについて理解できましたか?ここからは、運用方法と活用例について詳しくいていきましょう。
運用方法について
Googleファインドキャンペーンを導入したら、最適化がかかるまでまずは様子をみましょう。
CVデータが約50件必要とされており、開始初動でKPIが合わなくても、最適化がかかり始める2~3週間は数値の変動を観察する必要があります。
最適化され一定の数値が出始めたら、効果検証を行いGoogleファインドキャンペーンを継続するかどうか判断をしましょう。
活用例について
Googleファインドキャンペーンが適しているのはどのような場合なのでしょうか。ここでは3つの活用例をみていきましょう。
・メディアのコンバージョンを大きな規模で伸ばしたい場合
Googleファインドキャンペーンを利用することで、商品の売り上げアップに影響を与えたりニュースレターの購読やウェブサイトへの訪問などを促進します。
・メディアを活用し、新規顧客へアプローチしたい場合
視覚と気持ちに訴えるブランド クリエイティブを配信することで、ユーザーに新しいブランドを試すタイミングに合わせて興味・関心を喚起します。
・再度利用する可能性の大きなユーザに対して再アプローチしたい場合
新しい商品や情報を求めてアクセスするユーザーに対して、GoogleファインドキャンペーンはWebサイトの訪問履歴や商品の購入履歴などをもとにユーザーの興味・関心のあるコンテンツを表示するすることができます。
これにより、再度利用する可能性が高いユーザーにアプローチでき、購買や購読といった行動につなげることができるのです。
引用:https://support.google.com/google-ads/answer/9176876?hl=ja
Googleファインドキャンペーン3つのメリット
実際にGoogleファインドキャンペーンを導入するとどのようなメリットがあるのでしょうか。
導入検討するときに知っておきたい3つのメリットをお話しします。
1:1つの広告で幅広いユーザをターゲットにできる
Googleファインドキャンペーンは、マーケティング目標や入札単価を設定することで、Googleが自動で判断した最適な広告を表示します。
つまり1つのキャンペーンでGoogle(Discover Feed)、Youtube Home Feed、Gmailの3つの配信面に広告配信ができるため、Google全体のフィードで最大28億人ものユーザーに配信することができるのです。
広告見出しや高品質で訴求力の高い画像など広告の構成要素を入力すると、関心度が高いユーザーに向けて、設定されたCPAと予算に応じて広告を表示します。
そのため、人気のGoogleサービスで最新の流行ファッションから料理レシピ動画までさまざまなジャンルのコンテンツを閲覧しているユーザーに幅広くアプローチできるのです。
2:imp在庫の多いGoogleサービスへ大規模に配信出来る
フィードベース エクスペリエンスなどのリッチな広告面に滞在しているユーザーに対して、Googleの機械学習技術を用いて効果的に配信することが出来ます。
そのため、手間や労力をかけずにユーザーの関心を引くことができ、購買や購読などの行動につなげることが可能です。
ファインド広告で注意すべき3つのポイント
導入すべきかどうかを検討するためには、長所と短所を把握することが大事です。
ファインドキャンペーンを上手く活用するために、注意すべき点も押さえておきましょう。
1.フィード面をターゲティングする配信はできない
Googleファインドキャンペーンはサイトを指定しての配信はできません。
また、「YouTube Home Feedのみ」のように特定のフィード面に配信したり、配信面ごとに個別のパフォーマンスを確認できないため注意が必要です。
また、1つのキャンペーンで広告を出稿するため、どの配信面に広告が配信されてもユーザーに届くクリエイティブを用意する必要があるでしょう。
2.デバイスのセグメントや割合の調整ができない
これも他のキャンペーンとは異なる点です。
DiscoverやYouTubeなどの配信面の性質から、スマートフォンへの配信割合が高くなる傾向があります。
そのため、スマートフォンに対応していなかったり見づらかったりしているサイトは成果が出にくいでしょう。
まずはサイトの改善が必要だと言えます。
3.Googleディスプレイ広告と比べるとimp在庫はまだまだ少ない
Google ディスプレイ広告は様々なメディアを多数ネットワーク化しています。それと比べるとどうしてもimp在庫量という面では劣っています。
ただ、リッチな面に出すことが出来るという点ではファインドキャンペーンに優位性があります。
Googleファインドキャンペーンで新規ユーザー獲得へ
Googleファインドキャンペーンは、多数のユーザーが利用しているサービスのフィードに効率的に広告を表示することができます。
ユーザーの興味関心に合わせてコンテンツを表示するため、長所と短所を把握したうえでうまく活用すれば、見込み客の獲得に役立つでしょう。
「いまの広告効果をより伸ばしたい」「売り上げ拡大のために新たな見込み客を増やしたい」というように、より多くのユーザーにむけて広告配信をしたいなら導入を検討してはいかがでしょうか。
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