2018.10.18 (木)
企業Facebookページ作成方法&運用事例
広告アカウントから広告を出稿するためにも、企業用のFacebookページは必要です。
ビジネスマネージャを利用する場合、メインのFacebookページを設定しておかなければ、管理外のFacebookページが追加できない、Instagramアカウントを連携できないといった制限がでてくるので、必ず作成しておきましょう!
▼目次
Facebookページについて
Facebookには個人ページとFacebookページがあり、この2つは同じようで全く別の役割をもっています。
Facebookページは企業やブランド、組織がFacebook上で情報を発信する手段として利用されており、Facebookでの存在を確立するためのものとして取り扱われています。
Facebookページ作成にはFacebookの個人アカウントが必要ですが、アカウントを持つ人ならだれでもページを作成することが出来ます。
Facebookページと個人ページの違い
個人ページはその名の通り、個人で使用される非営利目的のページです。
個人ページはFacebookを使っていない人には情報を発信することができず、商業目的の利用には不向きです。
Facebookページは、Facebookを使っていない人にも情報を発信できるので、多くの人に見てもらうことができ、ファンと交流をもつことができます。
個人ページの特徴
- 個人名のみでの登録
- 友達申請で作れる友達上限が5,000人
- 友達になった個人ページに「いいね!」の書き込みができる
- Facebookにログインしている人しか閲覧できない
- 投稿や管理が一人でしかできない
- SEO効果はなくGoogleやYahoo!などの検索に引っかかりにくい
Facebookページの特徴
- 企業名、ブランド名で登録ができる
- Facebookページに「いいね!」を押してくれた人を友達の代わりに「ファン」
- として取り扱うため、人数上限がなくなる
- Facebook上で企業広告を打つことができ、インサイトも利用可能
- 情報発信ができる他、お問い合わせフォームの代わりとして使うことも可能
- Facebookにログインしていない人も閲覧ができる
- 複数人で運用管理ができる
- SEO効果があるので、GoogleやYahoo!などの検索対象となる
個人ページとの大きな違いは、複数人で投稿・管理ができるというところ。
個人ページが身近な友達・知人との交流を目的としているのに対し、Facebookページは企業ブランドがユーザーと交流を図る場として利用されています。
企業用Facebookページの設定手順
Facebook広告を配信するのならばFacebookページは必須です!
Facebookページ作成にアクセスし、ビジネスに一番近いページを作成してみましょう。
1)カテゴリの選択と登録
- ビジネスまたはブランド
- コミュニティまたは著名人
「ビジネスまたはブランド」では、Facebookで製品やサービスを紹介したいときに作成します。
「コミュニティまたは著名人」では、団体、チーム、グループとつながりシェアを目的としたページを作成できます。
カテゴリはFacebookページの下に表示されますが、後から変更することも可能です。
2)Facebookページ名の入力
カテゴリを選択したら詳細カテゴリとFacebookページ名を決めましょう。
Facebookページ名はファン数が200を超えると変更できなくなるので、事前に検討しておくといいですね。
Facebookページ名の注意点
Facebookページ名には広告表現の使用が認められていないので、表記には注意が必要です。
名前を後から変更することも可能ですが、審査に時間がかかり、審査認証後7日間はページを非公開にできないという制限もあるのでページ名は慎重に決めましょう。
ユーザがどのように検索するかを考慮して名前を付けると、情報を発信しやすくなりますよ。
3)Facebookページを非公開にしておく
各設定が完了していないので、先にページを非公開に設定しておきます。
「設定」→「一般」→「公開範囲」から非公開を選択し、変更を保存したらページが非公開になります。
4)ページ情報の基本データ入力
左側メニューの「ページ情報」から企業内容や連絡先などの基本データを入力していきます。
カテゴリ・名前
「詳細カテゴリ」や「Facebookページ名」を変更できます。
ユーザーネーム(ユニークURL)
Facebookページ用のユーザーネームが取得できます。
取得すると、スッキリしたURLを使用できるようになりますが、一度変更すると二度と変更ができないので注意して設定してください。
企業内容・詳細
企業、サービス、ブランド説明のほか設立年月日や受賞歴などを登録しアピールすることができます。
ページ情報の詳細が明確であると、検索された時にユーザーの興味をひきやすいです。
ユーザーに知ってもらう為にも、詳細は細かく入力しておくと良いでしょう。
5)プロフィール画像・カバー画像設定
プロフィール画像とカバー画像を設定しましょう。
ユーザーの目に一番初めに入る場所ともいえるのでブランド・企業イメージに合ったデザインが好ましいです。
画像を表示する各スペースの「写真を追加」「カバーを追加」から変更が可能です。
画像サイズの目安は以下の通り。
- プロフィール画像サイズ:170×170px
- カバー画像サイズ:820×312px
表示サイズピッタリだとFacebookの自動処理によって画質が荒れてみえることがあるので、180×180px以上の画像を使うとキレイに表示されます。
カバー写真も少なくとも400×150px程あるといいでしょう。
カバー写真には広告となる画像の使用が認められていないので、企業のイメージ沿った画像を使うようにしましょう。
画像形式はpngファイルにしておくと見栄えも良くなります。
6)管理メンバーの追加&役割の割り当て
初期設定としてページ役割をきめ、他のメンバーも管理画面に入れるように設定してあげましょう。
右上の「設定」→「ページの役割」を選択するとページの役割をわりあてることができます。
新しいページの役割を割り当て
名前、またはメールアドレスを入力し役割を割り当てます。
追加するメンバにー付与できる役割は5段階あり、役割によって制限が異なります。
- 管理者
- 編集者
- モデレータ
- 広告管理者
- アナリスト
アナリストに設定されたメンバーはユーザーへのメッセージ配信はできないので誤った操作を防ぐことが出来ます。
Facebookページの外観変更やページ後悔は管理者にしかできず、ページ作成した人が自動的にFacebookページの管理者になります。
7)ユーザー権限設定
Facebookではページを見に来てくれたユーザーの操作範囲を調整することができます。
基本設定はデフォルトで問題ありませんが、運営状況に合わせて変えてみましょう。
主な項目は以下の通り。
公開範囲
Facebookページを一般公開するか、管理人だけに公開するかを選択します。
ビジター投稿
ページのタイムラインに投稿できる人を設定します。
テキスト、写真・動画の投稿を許可するかどうかの他にも、投稿をページを表示前に確認するかどうかの設定方法も行えます。表示する前に確認した場合は、アクティビティログで確認してからの投稿表示となります。
メッセージ
Facebookページにボタンを配置するとユーザーから非公開メッセージを受け取ることができます。運用方針に合わせて活用してみましょう。
タグ付けの権限
Facebookページに投稿した写真、動画に対して他のユーザーがタグ付けすることを許可できます。スパム目的で使用されないよう、許可しない設定にしているケースがほとんどです。
国別制限
Facebookページを表示できない国を設定できます。
年齢制限
Facebookページを閲覧できる年齢を設定できます。
「誰でも(13歳以上)/17歳以上/19歳以上/21歳以上/アルコール関連」から選択でき、選択した年齢に達していないユーザーにはページ、コンテンツが表示されないようになります。
ページのモデレーション
不適切な投稿・コンテンツを防ぎ、特てのワードが含まれている投稿をブロックします。
不適切な言葉のフィルター
不適切な言葉をブロックするかどうかを設定でき、ブロックする際のフィルタの強度選ぶことが出来ます。
コメントランク
設定がオフだと、直近のコメントが表示され、設定をオンにする「いいね!」や返信の多いコメントを最初に表示します。
コンテンツ配信
チェックを入れるとアップロードした動画をFacebookでダウンロードできないようにできます。
8)ページを編集
Facebookページのカテゴリ、伝えたい内容に合わせて編集します。
「設定」→「ページを編集」から表示するタブの並び替えなどが行えます。
テンプレート選択
テンプレートではFacebookページ左がのタブ、ボタンの内容、順序が違ってきます。
最適なテンプレートを選択してからタブを追加して入れ替えを行っていくとスムーズに作業が出来ますよ。
タブ表示設定
テンプレートによって表示されるタブは違います。テンプレート設定後に入れ替え、追加を行うこともでき、非常時にする場合は「設定」→「◯◯を表示」をオフにします。
9)タイムラインに投稿する
設定が一通り完了したらタイムラインに投稿してみましょう。
何も投稿のないFacebookページや投稿期間が何か月も前のままのページは、放置されているFacebookページだと判断されてしまいます。
ページのファンになるかどうかは投稿内容によって決める人がほとんどです。
ターゲットの視点に立ち、欲しいと思える情報を提供できるような投稿を心がけましょう。
投稿日時の指定や下書き保存もでき、投稿欄にURLを直接入力すればページサムネイル画像と紹介文を自動で読み込んでくれます。
投稿する内容は「いいね!」をクリックしたユーザーのタイムラインに表示されるため、とても重要なポイントです。
読みたくなるような記事を積極的に配信していきましょう!
Facebookページ作成が完了したら、Facebookページを公開を忘れないように。
企業Facebookページ運用のコツ
企業Facebookページを運用するコツは、トップに固定する情報やハイライト表示をうまく活用することです。
トップに固定、ハイライト表示の利用
投稿された情報は時間経過とともにタイムラインの下へと流れていきます。
新商品やイベントなど注目してほしい情報がある場合は「トップ固定」「ハイライト表示」を利用してみましょう。
投稿右上にあるメニューから「トップに固定」を選択するとピンマークが表示されます。
投稿は7日間タイムラインのトップに固定されるので、伝えたいメッセージがある場合におすすめです。
「ハイライト表示」を設定すると、投稿記事がハイライト表示になり目立たせることが可能です。頻繁に利用すると目立たなくなるので使いどころを決めておきましょう。
ファンのログイン率が多い時間帯に投稿する
投稿時間によってファンの反応はさまざまですが、決まった時間に投稿するよりもログインしているファンが多い時間を狙って投稿するほうが効果的です。
「ファンがオンラインの時間帯」では、一週間の平均的なログイン数が表示されます。
時間帯を研究しながら投稿してみましょう。
コメントにリアクションをとる
投稿直後のアクションによって初期の表示順位が決まっていきます。
コメントにリアクションするとエンゲージメントが継続している投稿だと評価され、時間が経った投稿でもニュースフィードに再表示させることができます。
返信が出来ない場合も、「いいね!」をつけるなどしてリアクションを取ってみましょう。
投稿内容・方針をきめておく
企業Facebookページを運用の裏には、ユーザーのエンゲージメント工場、サービスの認知拡大、キャンペーン告知などさまざまな目的があります。
Facebookは本来、コミュニケーションをとることを目的としたSNSです。
その特性を踏まえて投稿内容を決め、双方向のコミュニケーションを図ることを目的とした投稿を心がけてみましょう。
運用リソースを確保する
企業Facebookページ運用は片手間でできる作業でもありません。ユーザーが求める投稿内容を考え、コメントにもリアクションしなくてはならないのでリソースが必要となってきます。
投稿用の画像を用意する人、コンテンツを作成するライターなど複数人で運用していくことが出来ればクオリティの高いFacebookページを維持することができます。
連絡体制を整える
SNSを利用するのであれば、アカウント乗っ取りや炎上のリスクは避けることが出来ません。
コメント返信や投稿内容に注意することも大切ですが、万一に備えてどのように対応するのがベストなのか考えておく必要があります。
SNSでの情報はあっという間に拡散されていきます。対応が遅れると取り返しがつかない事態になる場合もあるため、連絡体制はきちんと整えておきましょう。
Facebook広告を利用する
Facebook広告を利用することでファン化を促進させ集客力を高めることができます。
Facebook広告はアカウントさえあれば誰でも利用することができ、広告マネージャを利用すればより効果的に集客することができます。
Facebookページの運用事例
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのFacebookページをみてみると、施設やイベント案内の他にもユーバーのレビューをみることができます。
動画コンテンツも配信しており、イベント情報を分かりやすく知ることができるほか、キャンペーン告知も実施しています。
飽きのこないテーマパークならではの活用方法となっています。
カロリーメイト
食品・飲料会社であるカロリーメイトでは、CM動画を配信するほか、栄養補給促進の記事を投稿したり、プレゼントキャンペーンを実施したりと健康を意識した投稿が行われています。
栄養をバランスよく摂取できることを、季節に合わせた記事と一緒に投稿しているので、共感を呼びやすくシェア率が高い傾向にあります。
JR東日本
JR東日本のFacebookページでは、写真や動画が多く投稿されており、旅行に関する情報が多く投稿されています。
新しい車両の紹介以外にも、車内販売の準備風景、フェア・イベントの紹介など東日本エリアに特化した情報を配信しており、「行ってみたい」「乗ってみたい」というユーザの潜在ニーズに訴えかける上手い活用方法となっています。
企業Facebookページを最大限に活用するために
多くの企業はマーケティングツール、コミュニケーションツールとしてFacebookページを利用しています。
企業Facebookページ作成方法と運用のコツ、事例を今回ご紹介させて頂きましたが、Facebookを利用したマーケティングはまだまだ奥が深く、効果的に利用するためにはコーポレートサイトなどの連携をきちんと整える必要があります。
自社サイトのリンクを記載した投稿の際は、リンクプレビュー形式にしたりと工夫1つで記事への反応率を高めることが可能です。
「いいね!」の数やコメントが少ないなと感じたら、「Facebook広告のいいね!獲得を利用した広告手法と目的」の記事を参考にしてみてください。
タイムリーな投稿を目指して、Facebookページを運用していきましょう!
デザイナー系専門学校卒業後、TV業界にて動画・テキスト作成に従事。その後、Dream Lab入社を経て、ライティング業務について学ぶ。現在は、Web広告やマーケティング、ライフスタイルまで幅広い記事作成し、お客様向けの情報配信を担当。趣味は海外ドラマ鑑賞、音楽ゲーム、イラスト制作、くま集め等。
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