リスティング広告
2019.01.28 (月)
リスティング広告のクリック率の目安は1%?試すべき施策とは
リスティング広告で課題とされるクリック率(CTR)。
リスティング広告を運営する企業担当者であれば当然ご存知だと思いますが、より高いコンバージョンを獲得するためには、このクリック率が重要な指標となります。
しかし、「クリック率とは一体何なのか」「目安はどれくらいなのか」自社サイトのクリック率について良く理解していない方も多いのではないでしょうか。
ここでは、リスティング広告におけるクリック率の目安について詳しく解説していきます。
▼目次
そもそもクリック率(CTR)とは?
クリック率とは、広告が実際にクリックされた回数を示す数値のことで、クリック数を広告の表示回数で割って算出します。
計算式では、
【クリック数値(CTR)=クリック数÷表示回数×100】
となります。
例を上げると、表示回数が1000回だったのに対し、実際に広告をクリックした回数が20回だった場合、
【20回÷1000回×100=2】
となり、クリック率は2%と算出できます。
一般的に、このクリック率が高いほど効率よくリスティング広告を活用できているということになります。
リスティング広告におけるクリック率の目安とは
リスティング広告のクリック率は、どれくらいの数値を目安にするのでしょうか?
業種などによっても違いがありますが、約1%がクリック率の相場と言えます。
しかし、商品や企業の固有名詞であるブランドキーワードになると、クリック率が10%に及ぶケースもあり、一般のキーワード目安よりも大きく上回るのが特徴です。
しかし、ブランド名ではなく、「美容・サプリメント」のように一般的なキーワードで検索する場合には、様々な競合他社による広告も掲載されるため、他のサイトをクリックしてしまうユーザーも多くなります。つまり、一般キーワードでの検索ではブランドキーワードに比べてクリック率が下がってしまうのです。
クリック率は高ければ良いという訳ではない
クリック率は、業界や業種、商材の需要などのよって異なるため、明確な数値が判断基準となるわけではありませんが、ブランドキーワード以外の一般的な検索ワードの場合では、1%が目安とされています。
しかし、クリック率が高いからといって、一概に良いとは言えません。
なぜかというと、実際に広告をクリックしたものの、「求めていた記事ではなかった」「買おうと思っていた商品がなかった」という場合には、CVを獲得することができません。
つまり、クリック率が高くても、実際にCVに繋がらなければ意味がないということです。
クリック率が極端に高いのにCVが上がらないという場合には、誤タップ、機会損失が起きているということを考える必要がありそうです。
クリック率が高いことによるメリット
クリック率が高いことで実際に成果が出ているとは限りませんが、クリック率が高い状態であれば、以下に挙げるようなメリットが受けやすいといえます。
品質スコアが高くなり、入札単価が安くなる
品質スコアとは、Googleが広告に与える評価の指針のこと。
キーワードごとに10段階の評価点が設定されており、検索語と広告の関連性が高い場合に利便性が高いと判断され、品質スコアが与えられます。
その品質スコアの評価基準のひとつが「クリック率」です。
つまり、クリック率が高くなることで品質スコアが高まり、上位に検索されやすく、ユーザーにも届きやすいといったメリットがあります。
入札単価が安くなる
クリック率が高くなることでの最大のメリットは、1クリックに対して発生する費用(入札価格)が安くなることと言えるでしょう。
上記でも述べたように、クリック率が高くなるとうことは、それだけ「ユーザーに有益な情報がある=質が高いもの」と判断され、品質スコアが高まり、上位掲載されやすくなります。
品質スコアが上がることで、安い入札単価で広告を表示させることができるようになるため、クリック率を上げることでコストを抑えることにも繋がるのです。
見込み客の分析に役立つ
クリック率が高いということは、それだけ多くのユーザーを自社サイトに集客できているということです。
そのため、高いクリック率を得ることで、自社商材に興味を持っている見込み客のデータを収集することにも役立ちます。
クリックしたユーザーの性別や年代、また、実際にCVに至った場合や、離脱途中で離脱してしまった場合など、解析ツールによってアクセスの分析ができるのもメリットのひとつです。
クリック率を上げるための施策とは?
クリック率を高めることで、以下の3つのメリットを得られることが分かりました。
・入札単価が安くなる
・品質スコアが高くなり、上位掲載されやすくなる
・ユーザー分析に役立つ
では、実際にクリック率を高めるためにはどのような施策を行うのが効果的なのでしょうか?
代表的な施策をご紹介していきます。
①入札単価を上げる
入札単価を上げると、検索における掲載順位を上位にすることができます。
これにより、今まで検索で目に留まらなかったユーザーにも集客しやすくなり、クリックされる機会が高くなるということです。
ただし、上位表示することでクリック率が当たったからと言って、それが最終目標ではありません。
企業としてのゴールは、「広告をクリックした後にCVに繋がるか」ということです。
入札単価を上げてクリック率がアップした場合、きちんと成果に結び付いているかを確認することが大切です。
②広告表示オプションを追加する
この手法は、GoogleやYahoo!などの検索運動型広告において、無料で活用できるオプションです。
通常の広告文に加えて電話番号や住所などの補足的な情報を表示させることで、掲載面を広げることが目的です。
これによりユーザーの目に留まりやすくなるといった効果が見込めます。
ただ、この広告表示オプションは、品質スコアには影響しないといわれているため、訴求の方法や広告文が重要視されるということを理解しておきましょう。
③広告文を改善する
クリック率が低いことで考えられる理由として、まず第一にユーザーが興味を持っていないということが挙げられます。
そのため、検索連動型の広告の場合は、広告文を変更してみるのも方法のひとつ。
「キーワードが広告見出しに含まれているか」「競合他社との差別化ができているか」など、ユーザーの目に留まるように改善してみましょう。
さらには、ディスプレイ広告においては、クリエイティブ部分の変更を検討してみてはいかがでしょうか。
リスティング広告ではクリック率の高さが有利となる
リスティング広告におけるクリック率は、業種や商材のジャンルによっても変わることが分かりました。
しかし、一般的には1%を切る場合は広告としての能力を果たしていないケースが多いため、改善策を打ち出してみる価値はあるでしょう。
クリック率が全てではありませんが、クリック率が高くなることで掲載順位と品質スコアの向上にも繋がり、入札単価が抑えられるといったメリットがあります。
クリック率をひとつの指標として取り組みながらも、最終目標であるCVに繋げられるように、リスティング広告の追求を徹底してみてください。
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