SEO
2022.01.12 (水)
noindexタグとは?noindexタグの使い方や使用する際の注意点は?
本記事では、noindexタグについて解説します。
noindexタグとは、Googleのクローラによるページの巡回に影響するタグです。
noindexタグの働きや使用方法などについて、詳細を確認してみましょう。
▼目次
noindexって?
noindexとは、検索結果に表示させたくないページを、インデックスさせないように設定する方法です。
インデックスとは、Googleによって検索エンジンに自分のサイトやページが登録されることです。
noindexはタグとして使用するもので、効果的な使い方をすることによってそのサイトの評価を上げることができます。
GoogleやYahoo!といったさまざまな検索エンジンに適用されます。
disallow、nofollowとの違い
noindexと似たようなタグに、disallowやnofollowがあります。
どのタグもクローラに制限をかけるものですが、それぞれ用途や使用した際の結果が異なります。
どのような違いがあるのか表で確認してみましょう。
タグの種類 | noindex | disallow | nofollow |
使用する場面 | 検索エンジンに表示させたくないページに使用 | robots.txtに記述してクローラに対してアクセス制限をする | リンクのクロールを禁止する場合に使用 |
検索結果 | 表示されない | 表示されない | 表示される |
クローラ | 巡回する | 巡回しない | 巡回する(リンクはたどらない) |
ページランクの譲渡 | 短期間のみ渡す | 渡さない | 渡す |
ページランクの譲渡とは、ページにリンクが付いている場合に、リンク先にページランクを受け渡すかどうかということです。
表にあるように、ページランクが受け渡されるかどうかは使用するタグによって異なります。
noindexタグを使うのはどのような時?
ページがGoogleに評価されたり認識されたりする過程は、3段階に分かれています。
1段階目がクロール、2段階目がインデックス、3段階目がランキングです。
2段階目のインデックスにnoindexタグが影響し、この3段階に分かれている過程をインデックスのタイミングで止める役割を担っています。
noindexを設定したら、該当ページはGoogleの検索結果に表示されません。
なお、検索結果には表示されなくても、サイト自体はGoogleに認識されています。
どのような状況でnoindexタグを使う?
noindexタグの多くは品質が低いページに対して、インデックスされないようにする場合に使用します。品質が低いページのインデックスを制限することで、品質の高いページのみがGoogleから評価され、ドメインの評価を高めることができます。
品質が低いページとは以下のようなものです。
1. 重複しているコンテンツ
同一のサイトで、同じような内容のコンテンツがある場合、重複しているコンテンツと判断されます。
Googleは特にテキストコンテンツを重視するため、重複するテキストコンテンツが複数のページにある場合、どれかひとつのページだけを残して他のページはnoindexにするようにしましょう。
2. コピーされたコンテンツ
他のサイト上にあるコンテンツをコピーしたりペーストしたりしているページは品質が低いとみなされます。
コンテンツのコピーを行う場合は引用元のサイト名とリンク先を記載しなければいけません。
また、コピーされたコンテンツのみで構成されるページを作成する場合はnoindexにしておくことでサイトへの低評価を避けることができます。
3. 情報量が少ないページ
コンテンツが極めて少ないページや、実在していないページなど、ページ内の情報量が少ない場合も、品質が低いページと判断されるケースがあります。
情報量が少なくてもサイトの構成上必要になってくるページもあるはずです。
そういったページにはnoindexを利用すれば、ドメインの評価を高く保つことができます。
4. HTMLサイトマップページ
HTMLサイトマップには、これまで作成されたすべてのページが見つけやすくなるというメリットがあります。
一方で、ページ数が膨大な場合はHTMLのページにその分だけリンクが作成されることになります。
そのため、そのページはリンク集と同じような役割となりかねません。
リンク集とは、ほかのWebサイトやページへのリンクを列挙したコンテンツです。
他のサイトにいく入口となるページは検索結果には必要なく、スパムと認識されてしまう可能性も考えられます。
noindexタグを利用すれば、スパムに認定されかねないページもGoogleの評価を上手に回避できるでしょう。
5. エラーのページ(404エラーページ)
404エラーページは、URL自体が存在していないことを示すページで、ユーザーにとっては特に価値があるものではありません。
そのため、検索結果に表示させる必要がないページとGoogleからみなされます。
しかし、このページ自体が存在していなければ、ユーザーにURLが存在していないことを伝える方法がありません。
noindexタグを用いることで、サイト評価を保ちながらエラーページの存在を残すことができます。
noindexタグはどのように使う?
インデックスから削除したいページにある<head>の部分にタグ(<meta name=”robots” content=”noindex”>)を挿入することでnoindexタグを設定します。
noindexタグを使用した後に検索順位が上昇した場合、該当ページの改善が必要と解釈できるでしょう。
なぜなら、ユーザーにとって必要ないページが検索結果に表示されない状態になれば、その分サイト全体で見て良質なページが残り、Googleの評価があがるためです。
該当ページの内容を改善することで、さらに順位が上昇するはずです。
「noindexタグによって除外されました」とはどういうこと?
Google Search Consoleを利用していると「noindexタグによって除外されました」という表示が出てくることがあります。
除外という表示を見ると心配になる人もいるでしょう。
どうしてこの表示が出てくるのか、また、どのような意味を持っているのか、この表示が出た場合の対処はどうしたらよいのかなどを確認しましょう。
noindexタグによって除外と表示される理由は?
「noindexタグによって除外」とは、Google Search Consoleで表示されるカバレッジレポートです。
これは、インデックス登録の対象となっているページをGoogleのクローラが巡回した際に、noindexタグが設定されていることを発見した場合に表示されます。
noindexタグが設定されているために、該当のページがインデックス登録の対象から除外されたことを表しています。
つまり「noindexタグによって除外されました」と表示される条件は、対象のページにnoindexタグが設定されており、かつGoogleのクローラが対象のページを巡回した場合です。
タグには、robots.txtのようにクローラの巡回を止める働きがあるタグもあります。
このようなタグが使用されている場合は、該当のページ自体を読み取ることができません。
そのため「noindexタグによって除外されました」と表示された場合は、先述した条件がそろっていると考えられます。
この表示が出たからといってエラーということではない
「noindexタグによって除外」という内容の表示が出たからといってエラーになったということではありません。
除外という表現がされていますが、これはGoogle Search Consoleのカバレッジレポートにおけるステータスが除外となっているだけという状態です。
除外となっている対象のURLを確認し、noindexの対象ページがインデックス登録されなくても問題ないページであれば対処する必要はありません。
反対に、インデックス登録が必要なページであれば何らかの対処をしなければなりません。
対処法としてGoogle Search Consoleのメニューにあるインデックスのカバレッジから詳細を表示できます。
そして、noindexタグによって除外されたという内容の表示がある行を開くことで、除外されたURLを確認できます。
この表示が出た場合はどのように対処したらよい?
「noindexタグによって除外されました」という表示が出ると、先述したように何らかの対処が必要となることがあります。
この表示が出た際にやるべきことは、除外されたページについて確認することです。
除外されたページのURLを確認する方法はひとつ前の段落で解説した通りです。
また、確認したURLにインデックスの登録が必要なページが含まれていた場合、noindexタグを削除することでインデックスを登録できるようになります。
ページそのものは必要でも、検索結果に表示させる必要はないページにnoindexタグが設定されていたのであれば、何も対処する必要はありません。
大抵の場合は、検索結果に表示させる必要のないページに自分でnoindexタグを設定しています。
前述の通り、インデックスさせる必要がないページとは、内容が類似しているコンテンツやエラーページなど、検索ユーザーにとって価値がないと判断できるページです。
「送信されたURLにnoindexタグが追加されています」とは?
Google Search Consoleを利用しているときに、前述した「noindexタグによって除外されました」という表示のほかに「送信されたURLにnoindexタグが追加されています」という表示が出る場合があります。
この表示が出た場合はエラーが起きてしまっているということになります。なぜこのような表示が出るのか、また、このような表示が出た場合はどのように対処したらよいのか、理由や対処方法などを確認してみましょう。
送信されたURLとは?
「送信されたURL」とは、Googleに送信されたURLです。
このURLはXMLのようなサイトマップによって送信されています。
XMLは「Extensible Markup Language」を略したもので、日本語にすると「拡張可能なマークアップ言語」となります。
マークアップ言語とはタグを利用して文章や文字の情報を埋め込む言語です。
XMLの場合は指定した文字列をわかりやすいようにデータとして管理するためにタグを使用しています。
ここで送信されたURLはインデックスしてほしいURLです。
この表示が出るのはどうして?
Googleに送信されたURLに対してこのようなエラーが表示される場合、以下の矛盾が生じているでしょう。
- インデックスしてほしいというサイトマップからの信号
- インデックスしてほしくないというnoindexによる信号
このように、反対の意味を持つ指示がされているケースでGoogleが優先する方はnoindexタグです。
noindexタグが使用されたURLは、Googleによってインデックスの対象外と判断されてしまいます。
そのため、ここで送信されたURLが本来であればインデックスしなければならないURLであったとしても、noindexタグが使用されていることによってインデックスされないという状況が発生します。
そのような状況になってしまった場合は、対象となるURLに対して、本来の目的であるインデックスがされるように設定し直さなければなりません。
この表示はエラーのひとつではありますが、設定し直す方法としては難しいものではありません。
この表示が出た場合はどのように対処する?
Googleから届いたメールによって「送信されたURLにnoindexタグが追加されています」というエラーが表示されたことに初めて気が付く人もいます。
こういったエラーメールは、以下の条件でGoogleからメールが送信される仕様です。
- 今回のエラーに限らず何らかのエラーや警告などがあった
- Google Search Consoleに登録している
今回の「送信されたURLにnoindexタグが追加されています」というエラーはカバレッジについてのエラーです。
そのため、Google Search Consoleのカバレッジレポートを確認する必要があります。
エラーになっている項目に「送信されたURLにnoindexタグが追加されています」という項目があるため、クリックして対象となっているURLを確認しましょう。
対象のURLがインデックスしてほしいものだった場合はnoindexタグを削除しましょう。
一方、インデックスする必要がないURLだった場合はXMLサイトマップから対象のURLを削除する必要があります。
noindexタグを使用する場合の注意点は?
noindexタグは、検索ユーザーにとって価値のないページや質の低いページなどを検索結果に表示させないように設定できるというメリットがありますが、使用する際に注意しなければならない点もいくつかあります。
とても便利なタグではあるものの、間違った使い方をしてしまうと逆効果になってしまう可能性も考えられます。
どのような点に気をつけてnoindexタグを使用したらよいのか確認してみましょう。
クロールを止めたい場合はnoindexは使用しない
まず、noindexタグを使用した場合でも、クロールが止まるわけではありません。
noindexタグにはクローラを止める効果はないため、クロール自体を止めたい場合はnoindexではなくrobots.txtを使用する必要があります。
robots.txtを使用すればクローラは巡回しません。
つぎに、新たにnoindexタグを設定した場合はすぐに効果が現れるわけではありません。
効果が現れるタイミングは次にクローラが巡回するときです。
そのため、もともとrobots.txtを使用していた場合、noindexタグを設定しても初めはクローラは巡回しません。
noindexタグが設定されているページでも、robots.txtを使用する場合と違ってクローラは巡回するため、ページのランクが付きます。
また、noindexタグが設定されているページからのリンクについても評価されるケースもあります。
noindexを使用するべきページは?
noindexタグを使用するべきページについては、ある程度種類が決まってきます。
先述の通り、基本的にnoindexを設定するページは、そのページが検索ユーザーにとって価値や利益がない場合や、ページ自体の評価が低いと判断されかねない場合などです。
どのようなページが対象となるのかについて、具体的な例をいくつか挙げていきます。
品質が低いページ
前述の品質が低いとGoogleから判断されうるページについてはnoindexを使用するべきです。
極論をいえば、そういったページは作成しなくてよいのであれば作成するべきはないかもしれません。
ただ、サイトの構成上必要なページも出てくるかと思うので、そういった場合はnoindexを利用するようにしましょう。
作成中のページやテストページ
作成中のページが検索結果に表示されることは好ましくありません。
完成していないページが検索結果に表示されることで、場合によってはサイト自体の検索順位が下がってしまう可能性もあります。
作成中のページにnoindexを使用する場合は最後にnoindexの削除を忘れずに
上記のように、完成していないページにはnoindexタグを設定するのが好ましいでしょう。
しかし、作成中のページにnoindexタグを使用する場合は、ページの完成後にnoindexを削除する必要があります。
noindexはページを表示させないようにするタグのため、作成中だったページが完成したあとにタグを削除するのを忘れると、検索結果に表示されないままになってしまいます。
作成途中だったページが完成したら、まずは忘れずにnoindexタグを削除し、正しく削除されているかをきちんと確認しておくようにしましょう。
noindexを使用する際は正しく
SEOに効果的なnoindexタグですが、使用する際は正しい使い方をするようにしましょう。
使い方を間違った場合、検索ユーザーにとって使い勝手が悪いサイトになったり評価が下がったりすることもあります。
以下にページごとにチェックする項目や対応方法をまとめておりますので参考にしてください。
noindexタグを使用していないページ
本当にそのページは検索結果に表示させるべきか確認しましょう。
そのページ自体は必要でクローラが巡回することは問題なくても、検索結果に表示させる必要はないという場合はnoindexタグを設定するとよいでしょう。
noindexタグが設定されているページ
本当にnoindexにする必要があるのか確認するようにしましょう。
ユーザーにとって有益である場合や、サイトにとってインデックスが必要である場合にはnoindexを削除しましょう。
クローラの巡回も必要がない場合
noindexタグではなくrobots.txtを使用することをおすすめします。
noindexタグを使用してサイトをインデックスさせないということは、検索によってそのページが訪問されることがなくなるということです。
内容がよいはずのコンテンツが検索結果に表示されていない場合は、noindexやrobots.txtが設定されている可能性も考えられます。
表示されるはずのページが検索結果に表示されていないといった違和感があれば確認してみましょう。
ホームページのSEO対策はDreamLabまで
今回はSEO対策におけるnoindexタグについて、タグの使用方法や役割などをまとめました。
ホームページやサイトを作成する際はさまざまなSEO対策が必要です。
今回まとめたnoindexタグは、正しい方法で使用することで、数々のメリットがあります。
たとえば、質のよいコンテンツが検索結果に表示されたり、必要のないアクセスを制限したりとメリットがあります。
SEO対策について、どのようなことをしたらよいかわからないという場合は、DreamLabにご相談ください。
SEO対策はもちろんのこと、WebマーケティングやWebサイトの制作など、Webに関する悩みや疑問などを解決します。
詳しくはSEO対策のサービスページよりご確認くださいませ。
また、デジタルマーケティングを活用した集客・
noindexタグの正しい使い方と設置方法という記事にて、
noindexについて詳しく解説されています。
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