リスティング広告
2018.10.19 (金)
リスティング広告のクリック率(CTR)は1%?平均の目安とは
マーケティング業界で深く浸透しつつあるリスティング広告。クリック率は、時にCTRという単語でも多く用いられています。
リスティング広告を運営しているマーケティング担当者様ならご存じかとは思いますが、リスティング運用においてこのクリック率は重要な指数になってきます。クリック率をあげれば当然、コンバージョン率アップにも繋がりますし、クリック率は常に意識しなければなりません。
そんな中、皆さんはこの世に数多く存在するリスティング広告群の「平均クリック率(CTR)」をご存知でしょうか?ほかの競合サイトと比較して、自社サイトのクリック率はどの程度なのか、気になっている方も多いはず。
そこで本日は、リスティング広告における平均クリック率について詳しくご説明したいと思います。
▼目次
リスティング広告とクリック率(CTR)の関係とは
クリック率とは、「広告が表示された中でさらにクリックが発生した数の割合」を示す数値で、広告がクリックされた回数を広告の表示回数で割った数字になります。
つまり、
クリック率(CTR) = クリック数 ÷ 表示回数 × 100
ということです。
クリック率及びクリック数があがれば当然、コンバージョンが増える可能性があります。そもそも、クリックしてくれる人がいなければ当然成果にはつながりませんので、web集客するにあたって、クリック率は重要な指数といえるでしょう。
リスティング広告におけるクリック率(CTR)の平均
広告の質が重視されるリスティング広告において、リスティング広告業界全体の平均クリック率は一体いくつになるのか、気になったことはありませんか?
一般キーワード平均1%は本当?ブランドキーワードなら10%にも
リスティングにおけるクリック率の相場はわずか1%と言われています。ですがこの数字はあくまで目安で、その数値は業種やキーワードにおいて異なりますので、参考程度に留めておくといいでしょう。
さらにそんな中で、指名キーワードといったブランドキーワードになると、クリック率は10%ほどと、一般キーワードの平均1%を大きく上回っています。それはなぜなのでしょうか?
それは、「ブランドキーワード(指名キーワード)は商品や企業独自の固有名詞であり、そのブランドキーワードを目的として検索しているため」です。
例えば、自社の「Dreamlab」というキーワードはブランドキーワードにあたりますが、「Dreamlab」というキーワードで検索をかけたユーザーは、大抵の場合が自社サイトについて調べようとしているため、当然自社サイトの広告が掲載されていれば、クリックしますよね。
しかし、「リスティング広告」などといった一般キーワードの場合、自社以外にもたくさんの競合広告が掲載されます。そのため、広告の質(品質スコア)によっては自社広告ではなく、他社広告をクリックする検索ユーザーも存在し、自然と一般ワードの平均クリック率は下がってしまうのです。
なのでクリック率は、指名キーワードなら10%が合格ライン、一般キーワードであれば1%が目安と言えるでしょう。
クリック率には品質スコア(品質インデックス)が関係している?
先ほど説明した通り。クリック率において品質スコア(別名:品質インデックス)は重要な指標になってきます。もちろん例外はありますが、通常、品質スコアが高ければクリック率は自然と上がっていきます。なので、クリック率が低い場合は、品質スコアを良くすることも改善策の一つになるとお考え下さい。
そもそも品質スコア(品質インデックス)って?
品質スコアとは、簡単に言ってしまうと「広告の品質に対する評価」のことを指します。
10段階で評価されるこの品質スコアは、主に
- 検索キーワードと広告テキストの関連性
- 過去のインプレッションやクリック数による推定クリック率
- ランディングページの利便性
によって評価が決まります。
なので、品質スコアをあげたい場合は、広告テキストと検索キーワードの関連性をあげる他、広告だけではなくランディングページの質も向上させる必要があるのです。
クリック率(CTR)が高いだけではダメ
割合が高ければ高いほどコンバージョンにも繋がる確率の高くなるクリック率ですが、高ければいいというものでもありません。クリック率が高くても、ランディングページと広告の関連性が低ければ、コンバージョンには繋がりにくくなってしまいます。
具体的な例をあげると、例えば「高齢者用紙おむつ」を販促したい。ここで広告テキストに「紙おむつが格安で販売中!」と書いてしまった場合、「紙おむつ」というキーワードから想定される検索ユーザー層は、「高齢者用紙おむつ」が欲しい人と、「赤ちゃん用紙おむつ」が欲しい人に2分され、「紙おむつ」というビッグキーワードを検索するユーザー数は多いため、もちろんクリック率はあがります。
しかしこの場合はランディングページには「高齢者用紙おむつ」しか販売されていないため、必然的に「赤ちゃん用紙おむつ」を探していたユーザーはページを離れてしまい、機会損失が発生します。広告クリックはしたものの、コンバージョンには至らなかったため、コンバージョン率(CVR)も悪くなってしまうのです。
なので、リスティング広告の最終目的であるコンバージョン成果を上げるには、この品質コストをあげる必要があります。
クリック率(CTR)が良いと品質コストが高まり、入札単価が安価になる
クリック率が高まると品質コストが高く評価され、その評価に応じて入札単価が安くなります。クリック率が高い、需要のあるページと判断されれば、費用を抑えて上位掲載できるようになるので、このようにクリック率と品質コストは決して無視することはできません。
クリック率(CTR)が悪い場合
クリック率が良いと品質コストが高まり、入札単価が安くなると説明しましたが、そうなればクリック率が悪いとどうなってしまうか、想像するのは容易なものです。クリック率が悪ければ、品質コストが低くなり掲載順位も下がってしまう、単純な仕組みです。
クリック率が悪いと掲載順位も下がり集客効果も弱まってしまうので、クリック率を意識したマーケティングが必須になります。
クリック率(CTR)が低くなる原因
クリック率をあげるための施策を重ねても、クリック率が伸び悩んでしまう可能性は多いにあり得ます。それは一体なぜなのでしょうか?広告自体の改善だけではなく、ランディングページに至るまでのあらゆる可能性を考え、対策していく必要もあります。
原因1:季節的な要因
販促している商品やサービスによっては季節によって需要が変動するものや、そうでなくても世間が閑散期に突入し、伸び悩んでしまうことも。これはどの広告にも当てはまることなので、焦ることなく次の繁忙期・ターゲット時期に備えて現広告をしっかりと見直しておきましょう。
原因2:商品・サービスの減退
絶え間なく新しい商品やサービスが出てくるジャンルの場合、流行り廃れは大きく関係してきます。新しいものが出ればそちらにユーザーが流入してしまったり、爆発的にヒットしても流行が過ぎて全く目にする機会の無くなる商品も多いですよね。
特にブランドキーワードからのクリック率が減ってしまった場合は、上記の可能性が高いため、しっかりと確認しておく必要があります。
原因3:競合他社が強い訴求で広告を打ち出している
クリック率が低下した場合、競合他社が有利な訴求で広告を掲載している可能性も有り得ます。訴求力の高い広告文はそれだけ魅力的に見え、クリックされやすくなるため、クリック数が減ったと感じた場合は、競合他社が広告の変更をしていないかなどをチェックしてみるといいかもしれません。
原因4:マッチタイプの拡張による弊害
部分一致でキーワードを入稿した場合、本来想定していないキーワードとの掛け合いで検索され、ターゲットでないユーザーへ広告を掲載してしまっている可能性があります。クエリワードを確認してみると、自社サイトに訪れたユーザーどのようなキーワードで検索してたどり着いたのかを確認することが出来るため、無関係のキーワードをNGワードに設定することによって防ぐことが可能です
リスティング広告のクリック率(CTR)アップに繋がる施策
品質コストが思うように上がらず、広告のクリック数も伸び悩んでいる。そういった悩みをお持ちの方も多いかと思います。そんな方に一度見直して頂きたい3つの要点を説明していきたいと思います。
広告文を変更する
クリック数が伸び悩んでいる場合、初めに改善すべきポイントがこの、広告文を変更する方法。インプレッション数が多いのにクリック数が少ない場合、広告は表示されているけれど広告テキストに問題がありクリックされていない可能性が高いです。
- 広告見出しにキーワードがきちんと含まれているか
- キーワードと広告文との内容に差がないか
- 競合広告との差別化はきちんとできているか
上記ポイントをしっかり見直し、まずはクリックしてもえる広告へと改善しましょう。
入札単価を上げる
そもそも、インプレッション数をあげ、クリック率も高めたい。そんな方は入札単価を上げる方法がオススメ。入札単価をあげれば掲載順位も上位に掲載されやすくなり、ユーザーの目に留まる機会が増えればクリック数も増加します。
広告文の改善の余地がない、人の目に触れる機会を増やしたい。そんな方はまず、入札単価の変更からおこなってみると、クリック率が改善されるかもしれません。
広告表示オプションを設定する
広告表示オプションとは、広告が掲載された時に、説明文の下に表示される広告の追加情報になります。見出しや説明文とは別に、広告の情報量を増やすことによって、競合広告との差別化を図ることができ、かつ広告の表示されるスペースも広くなるため、ユーザーの目に触れやすくなるというメリットがあります。
しかし、広告表示オプションは常に表示されるものではなく、システムにより表示の有無が判断されます。広告の品質が良い(広告ランクが充分である)場合、広告表示オプションを表示した場合に掲載結果の向上が見込まれる場合など、広告の品質などを総合的に判断し、合格した場合のみ表示される仕組みになっています。
さらに、Google AdWords(Google広告)では、広告表示されるのは「広告の掲載位置と広告ランクが上位である場合」のみとされているため、広告のランクや掲載順位が低ければ表示されないという欠点があります。
リスティング広告を運用するために欠かせないのは…
- ターゲットは明確にする
ターゲットを明確に出来なければ、自然と訴求も弱くなってしまいます。 - 自社の強みをしっかりとアピールする
広告配信が決まったら、競合他社と自社を比較し、強みと弱点をしっかり分析ましょう。自社だけのセールスポイントは必須です。 - 商材がなんなのかを分かりやすく
広告見出しや説明文に情報を詰め込み過ぎて、なんの商材化わかりにくくなっていませんか?インターネットの画面にはたくさんの情報があふれているため、重要な情報は詰め込むのではなく、簡潔にまとめるようにしましょう。
WEB集客のプロに相談するのも一つの手
以上のように、リスティング広告とクリック率とは、切っても切れない関係にあります。クリック率が上がれば品質コストもあがり、コンバージョンにも繋がりますので、的確なターゲット戦略を施策し、着実にクリック率を伸ばしていきましょう。
Dream Labは「設計」からしっかり対応いたします
これまで多くのお客様の運用改善をするなかで、リスティング広告で成果が出ていない場合の問題点はグループの設定に誤りがある事例が多数ありました。
クリック率を上げるためにたくさんの原稿を追加されるかと思いますが、広告グループはユーザーの検索意図に合わせて属性ごとに細かく設定する必要があります。そのため、リスティング広告運用ははじめの設計が成功の鍵になります。
ご相談いただいた際に、無料診断をしどこが問題点でどのように改善するべきかどうかをしっかりとご提案いたします。
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「WEB申し込み」「見積もり依頼」を広告の目標とするケースです。
「専門業者に任せているが、広告効果が悪く改善してほしい」とご相談いただきました。
まずは現状分析し、KPIの設定から見直しをはじめました。
過去の実績レポートから導き出した仮説で、検索ユーザーのニーズに対し、キーワードの種類や組み合わせ、マッチタイプ(完全一致、部分一致、フレーズ一致、絞り込み部分一致)やユーザーの検討期間を狙ったリマーケティング強化など、広告キャンペーン全体設計の大幅な見直しをはかりました。
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Dream Labではこれまで多種多様な業界・業種のお客様の広告運用をお任せいただきました。お取引実績は100社を超えています。
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