SEO
2021.06.06 (日)
強調スニペットの表示方法5選。全種類や非表示方法やSEO上のメリットなど
Googleの検索エンジンで検索した時に、検索結果一覧画面の上部に他の検索結果よりも目立つ表示を見たことがある人もいるでしょう。
これは「強調スニペット」と呼ばれるものです。
強調スニペットと似たものにリッチリザルト(リッチスニペット)がありますが、強調スニペットとの違いや強調スニペットの仕組みを詳しく知らない方もいるかもしれません。
そこでこの記事では、強調スニペットとは何かという基本知識からリッチスニペットの違い、強調スニペットの表示・非表示方法まで詳しくお伝えします。
SEO対策にも有効活用できる「強調スニペット」の理解を深め、Webサイトを強調スニペット表示できるよう取り組みましょう。
▼目次
強調スニペットの表示例
強調スニペットは、Googleの検索結果画面にはどのように表示されるのでしょうか。
実際の表示例を弊社の実績を元に3つ紹介します。
(1)テキストのみ
図のように「記事監修 価格」と検索した場合、強調スニペットに検索キーワードと一致するキーワードが含まれている文章が表示されました。
記事内の検索キーワードと一致する部分が太字表示されるため、ユーザーの目に留まりやすいのが特徴です。
(2)番号リスト
強調スニペットのひとつである「リスト・箇条書き」は、検索キーワードとマッチするページ内の手順や箇条書き部分を表示をすることが特徴です。
「cpa 下げる」の検索結果では、図のようにCPAを下げるための方法が番号リスト化された強調スニペットが表示されました。
関連する図や画像と一緒に表示されるため、クリックされやすいこともメリットです。
(3)番号リスト②
「リスティング広告 単価調整法」での検索結果で、「リスト・箇条書き」の強調スニペットが表示された例です。
手順や順序の検索ニーズが高い場合は、「リスト・箇条書き」の強調スニペットが表示されやすい傾向があります。
強調スニペットは、検索結果の上位にユーザーが知りたい情報が表示されるため、クリックにつながりやすいことが特徴です。
強調スニペットとは
そもそも「強調スニペット」とは何なのでしょうか。
まずはじめに強調スニペットについて詳しくみていきましょう。
強調スニペットとは
強調スニペットとは、Googleの検索エンジンに入力したキーワードに対して回答にあたるWebサイトを検索結果画面の最上部に強調表示する仕組みのことです。
強調スニペットはユーザーが質問のような検索キーワードを入力した際に表示されることが多く、回答にあたるテキストや画像、Webページのタイトル、URLなどが表示されます。
検索結果画面の最上部の目立つ位置に表示されるため、ユーザーの目に留まりやすく、ページへのアクセス増加が見込めるでしょう。
強調スニペットに表示された情報をみれば必要な情報が手に入ることが多いため、ユーザーがWebページをクリックする手間が省けることから利便性も高いという特徴があります。
強調スニペットについて詳しくはこちら「Google検索ヘルプ_Googleの強調スニペットの仕組みについて」
強調スニペットとリッチリザルトの違いについて
強調スニペットはGoogleの検索エンジン検索結果画面の最上部に特定のWebサイトを強調表示する仕組みであることがわかりました。
ここからは「強調スニペットとリッチリザルトとの違いはなにか」を説明します。
リッチリザルトとは
リッチリザルトとは、検索結果上に通常の検索結果よりも詳しい情報をテキストや画像、動画などを使って表示する機能のことです。
「イベントの開催日時」「求人情報」「よくある質問(FAQ)」などがリッチリザルトに該当し、ユーザーの検索を補助する役割を持ちます。
リッチリザルトはキーワードに関連して住所やURLなどのWebサイト名以外の詳しい情報を表示することができるため、通常よりも多くの情報を表示させることでユーザーの目に留まりやすくなり、他社との差別化やクリック率向上などが期待できるのです。
強調スニペットとリッチリザルトとの違い
「Googleの検索エンジン検索結果画面の目立つ位置に表示する」という点では強調スニペットとリッチリザルトは同じように感じますが、明確な違いがあります。
それは、「リッチリザルトは構造化マークアップ(※)をすれば表示方法を操作でき、表示しやすくできるが、強調スニペットは明確な表示方法がない」ということです。
強調スニペットとしてWebページ内に記載されているテキストや画像がGoogleの検索結果に表示されるかどうかは、Googleの判断に任せるしかありません。
一方リッチリザルトは、リッチリザルトとして表示したい部分を構造化マークアップしていれば、Googleに認識してもらえ表示されやすくできます。
このように、表示させるために自社で対策できるかどうかが大きな違いだと言えます。
(※)構造化マークアップ:HTMLにタグを使用し、検索エンジンに対してコンテンツの要素を伝える作業のこと
リッチリザルトについて詳しくはこちらをご確認ください
強調スニペットを表示されることで得られるメリット
強調スニペットの1番のメリットは「自然検索からの流入増加が期待できること」です。
強調スニペットはGoogle検索の検索結果一覧の最上部の目立つ位置に表示されるため、ユーザーが目にする機会を増やすことができます。
強調スニペットに表示されればユーザーの興味・関心を引くことができ、クリック率の向上が期待できるのです。
強調スニペットに表示されるのは検索結果1位にある記事だけではありません。
検索結果の6位や7位などに表示されていたWebサイトでも、強調スニペットに表示されたことで検索結果ページの上位に表示されることもあるのです。
そのため、リスティング広告や画像広告などのWeb広告にお金をかけずとも、検索エンジンからの流入=自然検索からの流入増加が目指せるでしょう。
企業側だけでなくユーザー側にもメリットがあります。
検索エンジンでキーワード検索をすると、検索結果一覧には複数の類似記事が表示されるため、どのWebページに知りたいことが書かれているかは1つひとつのWebページをクリックして確認しなければなりません。
しかし強調スニペットが表示されることで、一目でユーザーが知りたい情報が書かれているWebページへアクセスすることができます。
ユーザーが求める情報が検索結果の最上部に表示されるため、検索時間の短縮やストレスが軽減できるといったメリットもあるのです。
強調スニペットの種類について
強調スニペットには以下の種類があります。
・テキスト+画像
・表
・リスト・箇条書き
・動画
Googleは以下の情報を含めるものを「強調スニペット」と定めています。
強調スニペットに含まれるもの:
・第三者のウェブサイトから引用された情報
・ページへのリンク
・ページのタイトル
・ページの URL
引用:「Google検索ヘルプ_Googleの強調スニペットの仕組みについて」
上記の情報を含めていることを前提とした、強調スニペットの表示形式はいくつかの種類があります。
1.テキスト+画像
1番多く表示される強調スニペットです。
ユーザーが検索したキーワードに対する回答にあたる部分がテキストと画像で表示されます。
2.表
「〜表」と記載され、表が表示されます。
tableタグを使用することで、価格表やメニュー表などの表を具体的に指定することが可能です。
3.リスト・箇条書き
Googleに検索キーワードに対する回答として手順や箇条書きにした方が最適と判断された場合に表示されるものが「リスト・箇条書き」です。
「ul」「ol」「li」などのリストタグを使用していると、強調スニペット表示したい箇所を指定した箇所が強調スニペットに表示されやすくなります。
4.動画
Webサイトではなく、YouTubeの動画コンテンツが表示されます。
「動画タイトル」「歌詞」「動画情報」「他の人はこちらも検索」などの複数の情報が表示されるのが特徴です。
5.番号リストの強調スニペット
番号リストの強調スニペットは、流れや手順、方法などを番号付きのリストで表示します。
Google検索で「レシピ」や「〇〇の方法」「〇〇の手順」といったキーワードで検索した際に表示されやすいことが特徴です。
ページの中でも、liタグやolタグを使用されている箇所が番号リストの強調スニペットに表示されやすい傾向があります。
6.テーブル強調スニペット
テーブル強調スニペットは、「〇〇 比較」や「〇〇 料金」といった、価格やデータ、リストが検索された場合に表形式で表示される強調スニペットです。
テーブル強調スニペットに表示できる表は3列×4行で、5行以上の表の場合は「他1行」と表示されます。
テーブル強調スニペットに表示するには、ページ内の該当箇所に<tableタグ>を使用しましょう。
tableタグを使用する以外にも、Googleがユーザーの検索キーワードから必要なデータを収集し作成したGoogle独自のテーブル(表)を表示することも可能です。
7.強調スニペットに似ているが、強調スニペットに該当しないもの
・天気
・通貨(レートなど)
上記は検索結果の最上部に表示されますが、Googleが定めている強調スニペットの条件を満たしていないため、強調スニペットに該当しません。
強調スニペットを表示させる方法 5選
強調スニペットに表示されやすくするために知っておくべきポイントを5つ紹介します。
1.構造化データマークアップは必要なし
2.正しいHTMLの記述を行う
3.箇条書きを行う
4.見出しのすぐ後に回答を簡潔に記載するようにする
5.Google公式の強調スニペットのポリシーに準拠する
ただ、Googleが自動で表示させるかどうかの判断をしているため、強調スニペットを表示させる明確な方法はありません。
特定のキーワードで上位表示されているWebページを強調スニペット表示させる傾向があるものの、検索結果の表示順位をあげるのは容易なことではないでしょう。
前述した方法について、それぞれ詳しくみていきましょう。
1.構造化データマークアップは必要なし
Googleは強調スニペットに表示させるかどうかの判断に「構造化データマークアップ」を含まないとしています。
そのため、強調スニペットを表示させるための構造化データマークアップは必要ありません。
しかし、構造化データマークアップはリッチリザルトの表示やGoogleにコンテンツの内容を正しく認識してもらうために行うべきものです。
強調スニペット表示になるかどうか関係なく、「自社のコンテンツを上位表示させたい」「ユーザーの目に触れる機会を増やしたい」と考えているのであれば、構造化データマークアップは必須だといえるでしょう。
2.正しいHTMLの記述を行う
Googleの検索エンジンはさまざまな要素を利用してコンテンツの内容や重要度を認識しています。
Google検索エンジンが認識する際に用いる要素のひとつが「HTML」です。
HTMLはページを構成する要素で、Googleが正しく内容を理解するためにはHTMLを正しく記述する必要があります。
HTMLの記述例をみてみましょう。
(HTMLの記述例)
・hタグはh1→h2→h3→h4‥と順番通りに使用する
・改行にはpタグを使用する
・表を作成する場合はtableタグを使用する、など
Webページ内でHTMLタグを適切に使用していないと、Google検索エンジンに認識してもらえず強調スニペットに表示されにくくなります。
HTMLタグを適切に使用し、Googleの検索エンジンにコンテンツの内容を正しく伝えましょう。
3.箇条書きを行う
Googleの検索エンジンは、検索キーワードに対しできる限り答えに近いページを強調スニペットに表示しようと試みます。
さまざまなWebページの中でも、手順やポイントなどを箇条書きでまとめたものは、検索キーワードの答えとして適していると判断されることが多く、強調スニペットに表示されやすい傾向があるのです。
例えば「リスティング広告 単価調整方法」と検索すると、その答えにあたる弊社のブログ内にある「リスティング広告の入札単価調整法おススメ6選まとめ」が表示されました。
検索キーワードの答えを簡潔にまとめているものとして「箇条書き」を使用することは、強調スニペット表示に効果的だと言えます。
4.見出しのすぐ後に回答を簡潔に記載するようにする
強調スニペットはGoogleの検索エンジンが自動で判断し表示するため、すべてのキーワードで表示されるわけではありません。
Googleの検索エンジンはユーザーが検索したキーワードに対し、「▲▲とは」のように質問に対する答えに該当するWebページを強調スニペットに表示させやすいという特徴があります。
hタグを使用していることが多い「見出し」はGoogleの検索エンジンに読み込んでもらいやすい特徴があるため、見出し下にキーワードに対する回答を簡潔にわかりやすく記載しておくといいでしょう。
「▲▲とは〇〇です」のように質問と回答両方を記載し、その部分だけ読んで理解できることも重要なポイントです。
5.Google公式の強調スニペットのポリシーに準拠する
強調スニペットに表示されるためには、Googleが公式に掲げている強調スニペットのポリシーに準拠していることが重要です。
Google検索ヘルプ_強調スニペットに関するポリシーで以下の5つの項目をあげています。
・露骨な性表現
・差別的である
・暴力的である
・有害で危険である
・公共性の高いトピックにおいて広く合意が得られている内容と反している
引用:「Google検索ヘルプ_強調スニペットに関するポリシー」
上記の項目は、強調スニペットに表示されるされないに限らずコンテンツを作成する上で守るべきルールです。
Googleが定めている内容を理解しておくことは重要ですので、一通り確認しておくことをおすすめします。
強調スニペットを非表示(オプトアウト)にする方法 3選
強調スニペットを表示するための明確な方法はないものの、何か特別な理由で強調スニペットを表示したくない場合は以下の方法で非表示にすることができます。
・「nosnippet」をメタタグとして使用する
・「data-nosnippet」タグを使用する
・「max-snippet」をメタタグとして使用する
強調スニペットを非表示にする設定をすると、ページへの流入自体が減少するリスクが高くなります。トラフィック減少の可能性があることを知った上で、それでも非表示にしたい場合は以下の方法で非表示設定してください。
1.「nosnippet」をメタタグとして使用する
head内にメタタグとして「nosnippet」を使用すると、設定されたページの強調スニペットだけでなく通常スニペットの両方を非表示にします。
2.「data-nosnippet」タグを使用する
body内に「data-nosnippet」タグと「span」や「div」タグで表示したくないテキストを囲むことで、指定したテキストを強調・通常スニペットの両方で非表示にできます。
3.「max-snippet」をメタタグとして使用する
head内にメタタグとして「max-snippet」を使用すると、スニペットに表示する文字数を制限することが可能です。
max-snippetタグを設定し制限した文字数が強調スニペットに適さない場合は、強調スニペットに表示されにくくなります。
強調スニペットには表示させたくないが通常スニペットで最低限の文字数を表示させたい場合に使用しましょう。
まとめ
Google検索エンジンの仕組みのひとつである「強調スニペット」は、検索結果画面の最上部に表示することで多くのユーザーの目に留まりやすくし、ページへのアクセス増加が期待できるものです。
強調スニペットに表示させる明確な表示方法はないものの、「簡潔でわかりやすい文章か」「ユーザーが求めている情報を網羅できているか」などユーザーにとってわかりやすいコンテンツ作りを心がければ表示されやすくなるでしょう。
また強調スニペットに表示させるためには、HTMLマークアップが正しくできているかやポリシー違反していないかなども重要な要素です。
強調スニペットを意図的に表示できないため、ユーザーが求めているものを提供できるようユーザー視点に立ったコンテンツを作成し、分析・改善を進めていくことが強調スニペット表示を獲得する近道だといえます。
この記事を参考に、さっそく強調スニペットに表示されやすいWebサイト作成・運用を行いましょう。
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