SEO
2022.01.07 (金)
被リンクの購入は意味があるのか?ペナルティやSEO効果について解説
被リンクを集める手法に、有料リンクの購入いわゆる被リンクを買うという手法があります。
この手法はリスクを伴う手法です。
過去のSEO対策では被リンクが重視されていました。
ただ、現在は被リンクの購入はGoogleが禁止しているSEO手法です。
▼目次
被リンクを買うことに意味はあるか?
被リンクは検索順位決定の要素に含まれています。
かつて、検索順位上位を狙うために被リンクを購入することは非常に有効でした。
ペンギンアップデート(※)が行われてからは、ペナルティの対象になるリスクがあります。
この記事では、被リンク購入を否定はしませんが、オススメもできません。
なぜなら、Googleが被リンクの購入を禁止しており、上記の通りペナルティの対象にもなり得るためです。
以下で、被リンクのメリットやデメリット、SEO対策についてもわかりやすく解説します。
(※)ペンギンアップデート:SEOスパムや低品質なリンクを対象に行うWebサイト評価のアルゴリズムシステム。
被リンクとは
被リンクとは、外部サイトから自サイトへと向けられたリンクです。
バックリンク、外部リンクとも呼びます。
多くのサイトやブログなどにリンクを設置すると、訪問者や閲覧者が増え、企業なら知名度の向上、個人なら多数の認知につながりやすくあります。
被リンクについては以下のページで詳しく解説しています。よければご確認ください。
被リンクとは?メリットや獲得方法、評価方法について
被リンクのメリット
下記で被リンクを得た際のメリットについて解説します。
安定した集客が期待できる
外部サイトに紹介されれば、貼られたリンクから自サイトにアクセスする人が増えます。
関連性の強いサイトからの被リンクであればより流入を期待することができます。
また、被リンクが増えることでSEOの評価にもつながります。
検索エンジンの上位に表示されれば、継続的に新規の顧客を獲得できます。
興味が高い顧客見込みと接点を持てる
被リンクを受ける、すなわち他のサイトから紹介されれば、より熱量の高いユーザーが訪れます。
被リンク元のサイトで自社のメリットを詳細に紹介してもらえている場合は、関心が一層高い状態で訪れてもらえることでしょう。
関連性の高いサイトで良い紹介の仕方をしてもらえると、関心のあるユーザーと購入検討前に関係構築ができます。
中長期でみると広告費のコスト削減につながる
インターネット広告は費用をかければすぐに効果が期待できます。
しかし、広告の掲載を中止してしまうと、集客も止まってしまいます。
ユーザーの役に立つコンテンツを作成して他のサイトで紹介されれば、広告費を払い続けなくても、継続的に集客することが可能です。
被リンクのデメリット
下記で被リンクのデメリットについて解説します。
すぐには成果が出ない
被リンクを増やすような上質なコンテンツを作るには、調査・作成などに時間がかかります。
また、ユーザーに役立つコンテンツを作れたとしても、Googleから評価されるまでにも時間を要します。
結果が出るまでに半年~1年ほど時間がかかると想定しましょう。
また、結果が出るまでやり続けることも大事です。
無差別に使用するとペナルティが課せられる
不正な方法で低品質な被リンクを獲得すると、検索順位の低下につながる可能があります。
Googleはガイドラインで被リンクの購入を禁止する旨を記載しています。
・自分のトピック分野に関連するすべてのサイトに対してリンク リクエストをスパム的に送信する。
・PageRank の獲得を目的に別のサイトからリンクを購入する。
出典:Google検索セントラル「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」
海外などの悪質なスパム(迷惑)サイトにリンクを貼られてしまうと、検索に表示されないなど、最悪の場合はサイトをインデックス(※)から削除されてしまうこともあります。
(※)インデックス:自分のサイトをGoogleといった検索エンジンに登録すること。
被リンクの確認を頻繁に行う必要がある
海外の悪質なサイトからスパムリンクを張られた場合や、悪質なSEO業者から粗悪な被リンクを購入した場合、Googleのペナルティ対象となる可能性があります。
ペナルティの警告メッセージが来る前に対策する必要があるため、定期的に確認しましょう。
被リンクのチェックの仕方や評価方法については以下で詳しく解説しております。
→被リンクの調べ方は?7つ被リンクチェックツールや質の見極め方
低質なサイトからの被リンクは評価を下げる
SEO効果を下げる(SEO効果がない)悪質な被リンクの例として、以下があります。
- 相互リンクだけを貼るために存在するWebサイト
- ブログなどのコメント欄からのキーワードを過剰に詰め込んだリンク
- 質の低いファイル情報管理やブックマークのみを目的としたサイトからのリンク
- ブログパーツなどに設置される営利目的のリンク
- フッターに多数のリンクを設置しているサイトからのリンク
上記のような被リンクを削除もしくは否認するなどして、サイトに付いている被リンクの質を高めることもSEO効果を上げるために必要な対策のひとつです。
SEOにおける被リンクの効果
被リンクの効果について以下の3点が挙げられます。
- 検索エンジンで上位表示されやすくなる
- ドメインパワーの上昇
- クローラビリティの上昇
以下で詳しく解説しますのでご確認ください。
検索エンジンで上位表示されやすくなる
下記でGoogle公式が被リンクについて言及した内容を引用します。
4.ウェブ上の民主主義は機能する。
サイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。
ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。
出典:Google「Google が掲げる 10 の事実」
SEOにおける被リンクの重要性は高く、良質な被リンクが多いサイトは検索上位に表示されやすくなります。
検索上位に表示されることで、より多くのユーザーの目に触れ、知名度の上昇が期待できます。
ドメインパワーの上昇
被リンクを取得したページだけが検索エンジンから評価を受けるのではありません。トップページ、他のカテゴリページなど、そのページとリンクでつながっているページすべての評価が上昇するでしょう。
このように被リンクを取得することで、サイト全体の評価が上昇することを、ドメイン(※)パワーが上昇すると呼びます。
(※)ドメイン:「dlab-inc.jp」のようなURLに記載されている部分。Web上にある住所のようなもの。
クローラビリティの上昇
クローラーというプログラムがリンクを辿り、Web上にあるページの情報を取集することで、検索エンジンはページの内容を理解します。
ページに対する被リンクが増えると、クローラがページへ訪問する入口も増えるため、クローラビリティ(クローラーによる巡回のされやすさ)が上昇します。
そうすることで、コンテンツの情報を更新した際、検索エンジンがページの評価を見直すスピードの上昇が見込めます。
結果、評価するタイミングが速くなり、上位表示されるスパンが短くなり、閲覧者の増加が見込めます。
良質なコンテンツを作る
Googleが検索順位を決定付けるうえで最も重要視している項目が「コンテンツの質」です。
つまり、ユーザーにとって有益なコンテンツをもつサイトが上位化されやすい傾向にあります。
そのため、ユーザーの検索意図をくみ取り、役に立つコンテンツを提供しましょう。
SNSを有効活用する
被リンクを増やすために、SNSを活用しましょう。
自身のページがSNSで拡散されると、より多くのユーザーに見てもらいやすくなります。
そうなればホームページやブログなどで、参照されやすくなるため、自然と被リンクが増加します。
たとえば、FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSボタンをWebページに設置しましょう。
また、FacebookやTwitterといったSNSのフォロワー(自分のファン)に対して、自分のWebサイトのコンテンツを宣伝して、拡散や閲覧を促すこともひとつの手段です。
サテライトサイトを作成する
被リンクを増やすには、サテライトサイトの作成が効果的です。
サテライトサイトとは自分のサイトへ訪問してもらうために、本サイトとは別に作成したサイトです。
たとえば、良質なサテライトサイトを作成して、そのサイトに表示したいコンテンツのリンクを張ります。
そうすれば本サイトのページは、質のいい被リンクを獲得できます。
詳しくは以下の記事を参照ください
被リンク獲得のやり方9選!ホワイトな方法で獲得する方法
検索エンジンのガイドラインについて
下記でGoogle公式を引用します。
有料リンクを Google に報告する必要がある理由(ウェブマスター ツール ヘルプ)
PageRank を転送するリンクの売買は、Google のウェブマスター向けガイドラインに対する違反となり、検索結果におけるサイトのランキングに悪影響となる可能性があります。
出典:リンク プログラム | 検索セントラル
加えて、相互リンクのみが目的のページ作成は、 Google のウェブ運営者向けガイドラインに対する違反となり、検索結果におけるコンテンツのランキングに悪影響を及ぼす可能性があります。
相互リンクのみを目的としているページとは、被リンクを増やすためだけにお互いにサイトを被リンクし合う行為をするページのことです。
相互リンクに参加している一部のウェブ運営者は、被リンクの質、情報元、自分のコンテンツへの長期的な影響を無視しています。
なかには、相互リンクのみを目的としたページを作成していることも考えられます。
Google公式は以下のような方法も存在していると述べています。
PageRank の操作を意図したリンク
ウェブ スパマーや不正なウェブサイトへのリンク
過剰な相互リンクやリンク交換
PageRank を転送するリンクの売買
出典:リンク プログラム | 検索セントラル
被リンク購入をオススメしない理由
被リンク購入のメリットとデメリットに触れてきました。
こちらではおすすめしない理由を詳しく解説します。
リスクが高い
被リンクを購入した際に、被リンク元を開示してもらえない可能性があります。
具体的には、いくつ被リンクを貼られているかや、どのようなペースで貼られているのかも把握しにくくなり、サイトの状態が自分の意思とは無関係に変わっていく場合もあります。
また、上記「検索エンジンのガイドライン」に記載した通り、検索エンジンが明確にガイドライン違反としています。
なかには悪質な業者もいる
SEO業者は契約内容によっては、業者主導で作業が行われている場合もあります。
そのため、どういった作業が行われているか不透明なままお金を払ってしまう可能性があります。
また、なかには粗末なサテライトサイトから、悪質または低品質な被リンクを提供しているSEO業者も存在しています。
有料リンクを販売しているSEO業者のサイト群は、Google側で監視され、徐々に対策が行われています。
SEO業者と契約する場合には被リンクの購入をすすめられないか、またその契約内容について注意するようにしましょう。
被リンクに頼らないSEO対策
下記で被リンク以外のSEO対策の手法について紹介します。
検索意図を捉える
サイト、ページなどのコンテンツを上位へ表示させる最初のアクションは「上位表示を狙うキーワード」を決定することです。
たとえば、飲食店なら「主力料理ジャンル名」×「地名」などです。
キーワードを検索しているユーザーがどういう意図で検索しているのかを考え、それに対するアンサーを提供するようにしましょう。
上記であれば、以下のような意図が考えられます。
- その地域のおすすめ店をいくつか調べたい
- その地域でもっとも安い店をしりたい
- 店の口コミを調べたい
- 自分のいる距離から一番近い店を知りたい
まずは、検索意図をくみ取ることでユーザーが求めているコンテンツ作成が可能になります。
専門的でユーザーの求めるコンテンツ作成
上記の検索意図を踏まえた上で、それに対する回答を専門性をもった意見で返すことが良いコンテンツとされています。
専門的なコンテンツとは、事実や実体験に基づいた、正確な情報を発信しているコンテンツです。
参考として「E-A-T」というGoogle が重要としている3つの基準をご紹介します。
- Expertise(専門性)
サイトを閲覧したユーザーに大きな影響を及ぼすコンテンツでは「専門性」が問われます。 - Authoritativeness(権威性)
たとえば論文の作者、本の著者など第三者から引用されるようなコンテンツである必要があります。 - Trustworthy(信頼性)
運営者などサイトの作成者が明示されており、とくにその分野の専門家である方が、信頼性が高くなります。
まとめ
以前の検索エンジンの仕組みでは、被リンク購入が主なSEO施策でした。
現在は仕組みが変わり、リンクの質やリンクを得た経緯も問われるようになりました。
とはいえ、現在でも質の良い被リンクについては過去と同様に評価を得ることができます。
被リンクを購入するという方法以外にも効果的なSEO対策は複数あります。
「SEO対策をしたいけど、何から始めればいいか分からない」といった方は、SEO対策を熟知したスタッフがサポート致します。
ぜひ以下のページからDreamLabまでお気軽にお問い合わせください。
→SEO対策サービスページ
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